初代と何が変わったかを先に押さえる
Elgato Wave:3 MK.2 は、USB-Cで接続するコンデンサーマイクです。2026年3月27日に発売され、Elgatoの日本向けサイトやAmazon.co.jpで販売されていると報じられています。
前のモデルの Wave:3 も引き続き名前を見かけるため、両者の違いがわかりにくいところがあります。この記事では、Elgato公式の仕様と比較ページで確認できた内容をもとに、MK.2 のデメリットと初代との違いを整理します。
Wave:3 MK.2 の仕様
Elgato の日本語製品ページで確認できた主な仕様は次のとおりです。
- カプセル: 16mmコンデンサー(JFET内蔵)
- 指向特性: カーディオイド(単一指向性)
- サンプリング/解像度: 48kHz/24bit
- 周波数特性: 70〜20,000Hz
- 最大SPL: 130dBSPL(1kHz時)
- ダイナミックレンジ: 110dB
- 接続: USB-C(USB 2.0)、3.5mmステレオのヘッドホン出力
- 重量: 約570g(デスクスタンドあり)、約250g(スタンドなし)
- ミュート: 本体上部をタップしてミュート
- ソフトウェア: 無料のミキシングソフト Wave Link(Windows・macOS)
初代 Wave:3 からの主な違い
Elgato の比較ページによると、MK.2 は初代の後継として次の点が変わっています。
- Clipguard 2.0: 初代は音量が上限に近づくと低い音量の予備の経路に切り替える方式(1.0)。MK.2 は複数のレンジで取り込むADC、32bitの内部処理、デジタルリミッターを重ねた方式になった
- マイク本体でのエフェクト処理: ローカット、エキスパンダー、コンプレッサー、EQ、Voice Tune を本体で処理する。PCの処理に頼らない
- 設定を本体に保存: 別のPCにつなぎ替えても同じ音で使える
- ポップフィルター内蔵: 初代は別売
- ダイヤルに状態表示: ダイヤルの周りのLEDで設定やレベルがわかる
- 自動ゲイン設定: 画面の文章を読み上げると、適したゲインを設定する
購入前に知っておきたいデメリット
サンプリングは48kHzのみ
初代は48kHzと96kHzを選べましたが、MK.2 は48kHzのみです。Web会議や配信、ナレーションでは48kHzで足りる場面がほとんどですが、96kHzで録りたい用途がある人には初代より選択肢が狭くなります。
スタンド込みで約570gと重く、場所を取る
付属のデスクスタンドに付けると約570gです。机の上に置くと、キーボードの近くで場所を取り、机を叩いた振動も伝わりやすくなります。口元に寄せたいならマイクアームを使うのが現実的です(マイクアームの選び方)。
ショックマウントは別売
Elgato の比較ページでは、MK.2 用の別売アクセサリーとしてショックマウントが挙げられています。机やアームの振動を抑えたい場合は、追加の費用を見込んでおく必要があります(ショックマウントの選び方)。
コンデンサー型は部屋の音も拾いやすい
単一指向性ではありますが、コンデンサー型は感度が高く、キーボードの打鍵音や部屋の反響も入りやすい方式です。静かな部屋で使うことを前提に考えたほうが失敗しにくいでしょう。方式による違いはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いで解説しています。
USB専用で、XLR接続はできない
接続はUSB-Cのみで、オーディオインターフェースにXLRでつなぐことはできません。将来インターフェースを使う予定があるなら、USBマイクとXLRマイクの違いも確かめておくと安心です。
Wave:3 MK.2 のメリット
- 大きな声でも音が割れにくい。報道のレビューでも、Clipguard をオンにすると急に大きな声を出したときの音割れが抑えられたと報告されている
- エフェクトをマイク本体で処理するため、PCの負荷を増やさない
- USB-Cケーブル1本でつなげ、ヘッドホンで自分の声を確認できる
- タップでミュートでき、会議中の操作がしやすい
初代 Wave:3 との比較
| 製品名 | サンプリング | ダイナミックレンジ | 最大SPL | 音割れ防止 | 本体でのエフェクト | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Elgato Wave:3 MK.2 | 48kHz | 110dB | 130dB | Clipguard 2.0 | あり | 本体で音を整えて、どのPCでも同じ音で使いたい人 |
| Elgato Wave:3(初代) | 48kHz/96kHz | 95dB | 120dB | Clipguard 1.0 | なし(PCで処理) | 96kHzで録りたい人、Wave LinkやOBSで音を整える人 |
Elgato は、初代で満足しているならそのまま使い続けてよいとしており、MK.2 はマイク本体のエフェクトと音割れ防止を求める人向けのアップグレードと位置づけています。
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選び方のポイント
1. 用途が会議・配信なら48kHzで足りる。 96kHzで録る理由がなければ MK.2 の制約にはなりにくい
2. 使う部屋の静かさを確かめる。 打鍵音や反響が気になる部屋なら、ダイナミック型も比べる
3. 置き方を決めてから買う。 机に置くかアームに付けるかで、ショックマウントやアームの追加が必要かが変わる
4. 複数のPCで使うなら MK.2 が便利。 設定が本体に残るため、つなぎ替えても音が変わりにくい
まとめ
Wave:3 MK.2 は、音割れ防止とエフェクトをマイク本体で処理し、USB-C1本で使えるコンデンサーマイクです。一方でサンプリングは48kHzのみで、スタンド込みで約570gと重く、ショックマウントは別売です。静かな部屋で会議や配信の声を整えたい人に向いています。価格・在庫は変動するため、最新の情報はAmazonの商品ページでご確認ください。
参考にした情報
- Elgato「Wave:3 MK.2」日本語製品ページ(技術仕様) 確認日 2026-10-15
- Elgato「Wave:3 vs Wave:3 MK.2」比較ページ 確認日 2026-10-15
- Elgato「What is Clipguard 2.0」解説ページ 確認日 2026-10-15
- GIGAZINE「Elgato Wave:3 MK.2」レビュー記事(2026-06-06) 確認日 2026-10-15