良いマイクにしたら生活音まで入るようになった
マイクには、音を電気信号に変えるしくみの違いで「ダイナミック型」と「コンデンサー型」があります。コンデンサー型は細かい音まで拾える一方、部屋の反響やキーボードの音、家族の生活音も拾いやすくなります。在宅の会議や配信では、どちらが自分の部屋に合うかを知っておくと選びやすくなります。
この記事では、2つの方式の違いを整理し、実在の3モデルを公表仕様で比べます。
ダイナミック型とコンデンサー型の違い
| 項目 | ダイナミック型 | コンデンサー型 |
|---|---|---|
| しくみ | 振動板に付いたコイルが動いて発電する | 振動板と電極の間の電気の変化を取り出す |
| 電源 | 不要 | ファンタム電源(48V)やUSBからの給電が必要 |
| 音の傾向 | 口元の声を中心に拾い、離れた音は入りにくい | 細かい音まで拾い、離れた音や反響も入りやすい |
| 感度 | 低めで、ゲインを上げる必要がある | 高め |
| 丈夫さ | 衝撃や湿気に比較的強い | 衝撃に弱いモデルがある |
メリット・デメリットの整理
- ダイナミック型のメリット: 周囲の雑音や部屋の反響が入りにくい。電源が要らず扱いやすい
- ダイナミック型のデメリット: 感度が低く、口から離すと声が小さくなる。インターフェースのゲインに余裕が必要
- コンデンサー型のメリット: 声の細かいニュアンスまで録れる。マイクから少し離れても声を拾える
- コンデンサー型のデメリット: 生活音や反響も拾いやすく、静かな部屋でないと気になることがある。電源が必要
実在モデルの仕様
1. Shure SM58(ダイナミック型・XLR)
Shureの仕様書と国内販売店の情報によると、SM58はダイナミック型・単一指向性(カーディオイド)のマイクで、周波数特性は50Hz〜15kHz、出力はXLR 3ピンです。ファンタム電源は不要です。スイッチの無いモデルと、スイッチ付きのSM58Sなど複数の型番があります。
- メリット: 口元の声を中心に拾い、周囲の音が入りにくい。電源が要らず丈夫
- デメリット: PCに直接はつながらず、オーディオインターフェースが必要。感度が低めなので口元に近づけて使う
- 向いている人: 生活音の多い部屋で、声だけをはっきり届けたい人
2. オーディオテクニカ AT2020(コンデンサー型・XLR)
オーディオテクニカの仕様書と販売店の情報によると、AT2020はコンデンサー型・単一指向性のマイクで、周波数特性は20Hz〜20kHz、出力はXLR 3ピンです。動作には48Vのファンタム電源が必要で、ミキサーやオーディオインターフェースから供給します。
- メリット: 高い音まで広く録れ、ナレーションや歌の録音にも使える
- デメリット: ファンタム電源に対応した機材が必要。部屋の反響やキーボードの音も拾いやすい
- 向いている人: 静かな部屋で、声の録音の質を上げたい人
3. RODE PodMic USB(ダイナミック型・USB-CとXLRの両対応)
販売店の仕様によると、PodMic USBはダイナミック型・単一指向性のマイクで、USB-C(24ビット/48kHz)とXLRの両方の出力を持ちます。本体にプリアンプとAPHEXの音声処理(コンプレッサー、EQなど)を内蔵し、3.5mmのヘッドホン端子も備えます。重さは約900gです。
- メリット: ダイナミック型でもUSBでPCに直接つなげ、ゲイン不足を気にしにくい
- デメリット: 約900gと重く、マイクアームの耐荷重を確認する必要がある。本体が大きく机の上で場所を取る
- 向いている人: ダイナミック型を使いたいが、オーディオインターフェースは買いたくない人
3モデルの比較
| 製品名 | 方式 | 接続と電源 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| Shure SM58 | ダイナミック型 | XLR・電源不要 | 生活音の多い部屋で話す人 |
| オーディオテクニカ AT2020 | コンデンサー型 | XLR・48Vファンタム電源が必要 | 静かな部屋で録音の質を上げたい人 |
| RODE PodMic USB | ダイナミック型 | USB-C / XLR | インターフェースなしでダイナミック型を使いたい人 |
数値はメーカーの仕様書と販売店の情報で確認した値です。
選び方のポイント
1. 部屋の静かさで決める。 家族の声や外の音が入りやすいならダイナミック型、静かな部屋ならコンデンサー型も選べます
2. 接続方法を確認する。 XLRのマイクはオーディオインターフェースが必要です。違いはUSBマイクとXLRマイクの違いで解説しています
3. 指向性と設置も合わせて考える。 マイクの指向性の違い、マイクアームの選び方、振動対策のショックマウントの選び方も参考になります
まとめ
生活音の多い部屋で声だけを届けたいならダイナミック型のSM58、静かな部屋で録音の質を上げたいならコンデンサー型のAT2020、機材を増やさずダイナミック型を使いたいならPodMic USBが候補です。仕様はメーカーの公表値と販売店の情報で確認した値ですが、型番や販売状況、価格は変わるため、購入前にAmazonの商品ページで最新の情報を確かめてください。
参考にした情報
- Shure SM58 仕様書、サウンドハウス・Joshin web の製品ページ 確認日 2026-10-09
- Audio-Technica AT2020 仕様書、Audio-Technica 製品ページ 確認日 2026-10-09
- 販売店掲載の RODE PodMic USB 仕様 確認日 2026-10-09