Web会議のマイクは、ノートPC内蔵で足りる場面と、そうでない場面がはっきり分かれます。分かれ目は人数です。 一人で話すなら内蔵マイクかヘッドセットで足りますが、会議室に複数人が集まって1台のPCを囲むと、内蔵マイクは遠い人の声を拾えません。
スピーカーフォンはそこを埋める機材です。Anker PowerConf S3 は価格の手頃さから候補に挙がりますが、構成によっては最初から向かない条件があります。
PowerConf S3 の仕様
Anker Japan の製品ページによると、価格は9,990円(税込)、マイクは6つの全指向性マイクを搭載し、全方向から声を集める構成です。連続通話時間は最大24時間、接続は Bluetooth 5.3 と USB Type-C の両対応です。本体は約340g、サイズは約124 × 124 × 28mm です。
手のひらに載る大きさで、USBケーブル1本でPCに繋がります。
購入前に知っておきたいデメリット
複数台の連結接続に対応しない
Anker の製品ページは「複数台連結してご使用いただく連結接続には対応しておりません」と明記しています。これは会議室の広さに直接効く制約です。
上位機種には2台を繋いで集音範囲を広げられるものがありますが、S3 は1台で完結します。長机で人が離れて座る会議室や、10人以上が入る部屋では、机の端の声が遠くなります。「後から2台目を足して広げる」という増やし方ができないので、部屋の大きさを先に決めてから選ぶ必要があります。
iOS・Android は Bluetooth 接続のみ
同じく製品ページに、iOS 端末と Android スマートフォンは Bluetooth 接続のみ対応と記載があります。USB Type-C で有線接続する使い方はスマートフォンではできません。
スマートフォンで会議に入ることが多い場合、Bluetooth のペアリング操作が毎回入ります。有線の安定性を期待して買うと、想定と違う使い方になります。
Linux PC は対象外
対応OSに Linux PC は含まれていません。開発用途で Linux を常用している場合、動作は保証されません。
ミュートの表示が会議アプリと一致しないことがある
本体のミュートボタンを押すと機器側ではミュートされますが、会議ソフト側の画面ではミュートとして表示されない場合があると記載されています。相手からは聞こえていない状態でも、アプリ上は「マイクオン」に見えることがあるということです。
チームで「アプリのミュート表示で判断する」運用をしていると、認識のずれが起きます。ミュートは会議ソフト側で操作するほうが混乱が少なくなります。
どんな人に向くか
3〜5人程度が1つの机を囲む会議室、あるいは自宅で家族の生活音が入る環境で、内蔵マイクより集音を安定させたい人に向きます。逆に、広い会議室で複数台を連結して使いたい場合や、スマートフォンで有線接続したい場合は、最初から別の機種を見たほうが早いです。
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