Web会議で顔が暗く写る原因は、たいていカメラではなく光の向きです。天井の照明は真上から当たるので、目の下と鼻の下に影が出ます。窓を背にすれば逆光になります。顔の正面から光を足すためのライトが「キーライト」で、Elgato Key Light Neo はその用途に絞った製品です。公式ページでの価格は 14,980円です。
先に結論を書くと、この製品は「モニターの上に置いて常設したい人」向けで、明るさを最大まで使うには別の電源が要ります。以下、公表されている数字で判断材料を並べます。
Key Light Neo で何ができるのか
最大1000ルーメン。ただし電源次第
明るさは電源の供給能力で3段階に変わります。公表されているのは次のとおりです。
- USB-A(4.5W)接続: 400ルーメン
- USB-C(7.5W)接続: 700ルーメン
- 3Aの外部アダプタ(最大12W): 1000ルーメン
ここがこの製品でいちばん誤解しやすい点です。「1000ルーメン」という数字だけを見て買い、PCのUSB-Aポートに挿すと公称値の4割しか出ません。1000ルーメンを使い切るには、別途3A以上を供給できるアダプタが要ります。手元に余っているスマートフォン用の充電器で足りる場合が多いですが、ライト単体では最大性能に届かないことは先に知っておく必要があります。
色温度は2900Kから7000K
2900Kから7000Kの範囲で色温度を変えられます。
低いほど電球色(オレンジ寄り)、高いほど昼光色(青白い)です。実用上の合わせ方は単純で、部屋の照明と同じ色に寄せるのが基本です。部屋が電球色なのにライトだけ昼光色にすると、顔の左右で色が違って見えます。逆に、部屋の照明を消して撮る場合は、自分の肌の見え方が自然なところを探すことになります。この調整幅は、色温度が固定のリングライトに対する明確な利点です。
サイズと重量
38 × 150 × 150mm(奥行×幅×高さ)、246gです。
150mm角という寸法は、モニターの上端に載せても視界を大きく塞がない大きさです。246gは軽く、モニターのベゼルに掛ける方式でも負担になりません。発光面が150mm角しかないという見方もできて、面積が大きいほど影が柔らかくなるという光の性質からすると、大型のソフトボックスにはかないません。顔の影を完全に消したいなら、この大きさでは足りない場面があります。
取り付けはモニターマウント
1/4インチネジのモニターマウントが同梱されます。
三脚穴の規格なので、手持ちのカメラ三脚やクランプアームにも付け替えられます。モニター上端に載せるのが標準の使い方で、デスクの上に別の支柱を立てなくてよいのがこの製品の設計思想です。ただしモニターの上には Webカメラやモニターライトも置きたくなる場所なので、先に何を載せるか決めておかないと場所を取り合います。
本体のボタンとダイヤル
本体側のボタンとダイヤルで明るさと色温度を操作できます。PCのソフトから操作する製品と違い、PCを立ち上げなくても点けられるのは実用上の差です。
メリット・デメリット
メリット
- 色温度を2900Kから7000Kまで変えられ、部屋の照明の色に合わせられる
- 246gと軽く、150mm角でモニター上端に常設しやすい
- 1/4インチネジ対応で、三脚やクランプアームに付け替えられる
- 本体のボタンとダイヤルで直接操作でき、PCなしで点灯できる
デメリット
- USB-A接続では400ルーメンしか出ない。公称の1000ルーメンには3Aの外部アダプタが必要
- 発光面が150mm角と小さく、大型のソフトボックスほど影は柔らかくならない
- 価格14,980円は、色温度固定のリングライトと比べると高い
- モニター上端という設置場所を、Webカメラやモニターライトと取り合う
- 電源ケーブルが増えるため、デスク上の配線は確実に1本増える
おすすめ製品の比較
1. Elgato Key Light Neo
最大1000ルーメン、色温度2900から7000K、38×150×150mm、246g、価格14,980円。モニターマウント同梱です。モニターの上に付けっぱなしにして、会議のたびに点けたい人に向きます。デメリットは電源依存で、最大の明るさを出したいならアダプタを別に用意する前提で考えてください。逆に、明るい部屋で「少し足すだけ」なら USB-C の700ルーメンでも足ります。
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2. Elgato Key Light Mini
同社のバッテリー内蔵の小型モデルです。電源のない場所でも使えるのが Neo との違いで、外出先や会議室に持ち込む使い方ができます。据え置きではなく持ち運びたい人はこちらを見てください。デメリットはバッテリー駆動ゆえの連続使用時間で、常設して1日中点けるなら結局は給電しながら使うことになります。購入前に発光面の大きさと明るさの公称値を製品ページで確認してください。
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3. BenQ ScreenBar Halo
こちらは顔用ではなく手元と机を照らすモニターライトです。目的が違うので競合ではありませんが、「Web会議で顔が暗い」と「夕方に手元が暗い」を混同して買うと外します。書類やキーボードを見る時間が長い人はこちらが要ります。デメリットは、モニターライトは机に光を落とす設計なので、顔の正面から当てる用途には向かないことです。両方欲しい場合は、モニター上端の場所の取り合いになる点に注意してください。
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選び方のポイント
| 製品名 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| Elgato Key Light Neo | 最大1000lm・2900-7000K・246g | モニター上に常設して会議で使う |
| Elgato Key Light Mini | バッテリー内蔵の小型 | 会議室や外出先に持ち込む |
| BenQ ScreenBar Halo | 机と手元を照らすモニターライト | 手元の作業が暗いのを直したい |
初めて買うなら、いま顔が暗いのか、手元が暗いのかを切り分けてください。ここを間違えると、買っても症状が変わりません。コスパで選ぶなら、まず部屋の照明を昼白色に替えて机の向きを窓に対して90度にするだけでも改善します。それでも足りないときにキーライトを足すのが順番として無駄がありません。高機能を求めるなら、色温度を変えられることと、本体で直接操作できることが Key Light Neo の主な価値です。
まとめ
Key Light Neo の数字で最も注意すべきは、明るさが接続する電源で3段階に変わることです。USB-Aで400、USB-Cで700、3Aアダプタで1000ルーメンという公表値は、そのまま「何を用意すればいいか」の指示になっています。色温度2900から7000Kという調整幅と、246gという軽さは常設向きの設計で、モニターの上に付けたまま使う人には素直に効きます。一方、発光面150mm角という大きさは、影を完全に消す用途には足りません。顔を照らしたいのか手元を照らしたいのかを先に決めてから選んでください。なお価格は変動するため、購入前にAmazonなどで最新の価格をご確認ください。