マイクアームは「どこを通すか」で選ぶ

Web会議や配信でマイクを口元に近づけたいとき、マイクアームを使うと机の上が広く使え、キーボードを打つ振動も伝わりにくくなります。マイクアームには大きく分けて、机のすぐ上を水平に伸ばす低背型(ロープロファイル)と、腕を上に持ち上げてマイクを上から吊るす標準的な型があります。どちらを選ぶかで、モニターやカメラの視界にアームが入るかどうか、動かせる範囲がどれくらいかが変わります。

この記事では、2つの型の違いを整理し、実在する3製品をメーカーの公表仕様で比べます。

低背型と高く上げる型の違い

項目低背型(ロープロファイル)高く上げる型(標準型)
アームの位置机のすぐ上を水平に通る机から斜め上に持ち上がる
視界・カメラモニターやカメラの前にアームが入りにくいアームが画面やカメラの映像に入りやすい
可動域上下の動きは小さめ上下にも大きく動かせる
マイクの向き下から口元に向ける形になりやすい上からも横からも向けやすい
向く使い方座ったまま、モニターの下から話す立って話す、マイクの位置を頻繁に変える

メリット・デメリットの整理

  • 低背型のメリット: アームがモニターの下を通るので、画面やWebカメラの映像をさえぎりにくい

  • 低背型のデメリット: 上下の可動域が小さく、立って話すときや高い位置にマイクを置きたいときには届きにくい。モニターの下に一定のすき間が必要

  • 高く上げる型のメリット: 届く範囲が広く、マイクを口元の高さや真上など自由な位置に置ける

  • 高く上げる型のデメリット: アームが視界やカメラの映像に入りやすい。机の上に高さのある構造物が増える

実在製品の仕様

1. Elgato Wave Mic Arm LP(低背型)

Elgatoの公式サイトによると、Wave Mic Arm LPは肩の高さより下にアームを通し、作業や配信の邪魔にならないよう設計された低背型のマイクアームです。対応するマイクの重さは最大2kg、水平方向に届く距離は740mmです。机からの高さは、下側のアームで70mm、上側のアームで160mmとされています。根元とひじの部分は360度回転し、ひじは上に90度、下に60度動きます。机への固定は最大60mmまで開くクランプで、ケーブルはマグネット式のカバーが付いた溝に収められます。

  • メリット: モニターの下を通せるので、画面やカメラの映像にアームが入りにくい。2kgまでの重めのマイクにも対応

  • デメリット: 上下の可動域が小さく、立って話す用途には向かない。モニターの下に約160mmのすき間が必要とされる。公式サイトの資料には高さの記載が異なるものもあり、購入前に仕様の確認が必要

  • 向いている人: 座ったまま会議や配信をして、画面の見やすさを優先したい人

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2. Elgato Wave Mic Arm MK.2(高く上げる型)

Elgatoの公式サイトとクイックスタートガイドによると、Wave Mic Arm MK.2は200gから1.2kgまでのマイクに対応する標準型のマイクアームです。水平方向に950mm、垂直方向に850mm届き、付属のライザーを付けると150mm高くできます。アームとヘッドはそれぞれ360度回転し、ケーブルはアーム上部の溝に押し込んでカバーで隠せます。旧モデルのWave Mic Armで必要だったカウンターウェイト(おもり)は、MK.2では重さのバランスを見直して不要になったとされています。

  • メリット: 届く範囲が広く、ライザーでさらに高くできる。おもりなしで幅広い重さのマイクに対応

  • デメリット: 耐荷重は1.2kgまでで、低背型のLPより小さい。アームが持ち上がる分、カメラの映像や視界に入りやすい

  • 向いている人: マイクの位置をよく変えたり、高い位置から吊るしたりしたい人

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3. RODE PSA1+(高く上げる型)

RODEの公式サイトとデータシートによると、PSA1+は平行四辺形のばね構造を使ったスタジオ用のマイクアームです。対応するマイクの重さは94gから1.2kgで、水平方向に940mm、垂直方向に860mm届きます。ばねには振動を抑える仕組みとネオプレンのカバーがあり、動かしたときの音が出にくい作りです。固定は厚さ70mmまでのクランプと、厚さ55mmまでの天板に穴を開けて差し込む部品が付属します。ケーブルはUSBとXLRの両方を収められます。

  • メリット: 動かすときの音が出にくく、軽いマイクから重めのマイクまで幅広く対応。厚めの天板にも固定しやすい

  • デメリット: 本体は約1.52kgと重めで、アームが持ち上がる分、視界に入りやすい。旧モデルのPSA1とは対応重量が違うため、型番の確認が必要

  • 向いている人: 動かしたときの音を抑えつつ、マイクを自由な位置に置きたい人

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3製品の比較

製品名型対応するマイクの重さ水平に届く距離垂直に届く距離こんな人向け
Elgato Wave Mic Arm LP低背型最大2kg740mm机から最大約160mm画面の見やすさを優先したい人
Elgato Wave Mic Arm MK.2高く上げる型200g〜1.2kg950mm850mm(ライザーで+150mm)マイクの位置をよく変える人
RODE PSA1+高く上げる型94g〜1.2kg940mm860mm動かす音を抑えたい人

数値はメーカーの公表値で確認した値です。

選び方のポイント

1. カメラに映りたくないなら低背型。 Web会議でアームが映り込むのが気になるなら、モニターの下を通す低背型が向いています
2. マイクの重さを確認する。 対応重量を外れると、アームが下がったり跳ね上がったりします。マイク自体の違いはダイナミックとコンデンサーの違いで解説しています
3. 振動対策も一緒に考える。 キーボードの打鍵音を拾いにくくするにはショックマウントを組み合わせる方法があります
4. 固定方法と天板の厚さを見る。 クランプが開く幅と天板の厚さを確認してください。ほかのマイクアームはWeb会議向けマイクアームのおすすめでも紹介しています

まとめ

画面の見やすさを優先して座ったまま話すなら低背型のWave Mic Arm LP、マイクの位置を広く動かしたいならWave Mic Arm MK.2、動かすときの音を抑えたいならRODE PSA1+が候補です。仕様はメーカーの公表値で確認した値ですが、型番や販売状況、価格は変わるため、購入前に商品ページで最新の情報を確かめてください。

参考にした情報

  • Elgato「Wave Mic Arm LP」製品ページとFAQ、海外の販売店の仕様表 確認日 2026-10-11

  • Elgato「Wave Mic Arm MK.2」製品ページ、クイックスタートガイド、販売店の仕様表 確認日 2026-10-11

  • RODE「PSA1+」製品ページ、データシート、販売店の仕様表 確認日 2026-10-11