接続方式で使い勝手が変わる
キーボードを選ぶとき、キーの打ち心地や配列に目が行きがちですが、パソコンとのつなぎ方も毎日の使い勝手に関わります。有線はケーブルでつなぐだけ、無線にはUSBレシーバーを挿す2.4GHz方式とパソコン内蔵の受信機を使うBluetoothがあり、反応の速さ、複数台の切り替え、電源の手間がそれぞれ違います。最近は1台で複数の方式に対応する製品も増えています。
この記事では、3つの接続方式の違いを整理し、実在する3製品をメーカーの公表仕様で比べます。
接続方式の主な違い
| 項目 | 有線(USB) | 2.4GHz(USBレシーバー) | Bluetooth |
|---|---|---|---|
| つなぎ方 | ケーブルを挿す | 専用レシーバーをUSBポートに挿す | パソコンやタブレットとペアリング |
| 反応の速さ | 安定している | 速く安定しやすい | 機器や環境で差が出やすい |
| 電源 | 不要(ケーブルから給電) | 充電や電池が必要 | 充電や電池が必要 |
| 複数台の切り替え | ケーブルの挿し替えが必要 | レシーバーごとに1台が基本 | 製品によりボタンで切り替え |
| USBポート | 1つ使う | 1つ使う | 使わない |
メリット・デメリットの整理
- 有線のメリット: 電池切れや電波の混雑を気にしなくてよい。接続が切れにくい
- 有線のデメリット: ケーブルが机の上を通る。複数のパソコンで使い分けにくい
- 2.4GHzのメリット: 反応が速く安定しやすく、ペアリングの手間が少ない
- 2.4GHzのデメリット: レシーバーがUSBポートを1つ使い、なくすと困る。メーカーごとにレシーバーの規格が違う
- Bluetoothのメリット: レシーバー不要で、パソコンとタブレットなど複数の機器を切り替えやすい
- Bluetoothのデメリット: 起動直後やスリープ復帰時に、つながるまで少し待つことがある。パソコン側の環境に左右されやすい
実在製品の仕様
1. ロジクール G515 LIGHTSPEED TKL(有線・2.4GHz・Bluetooth)
ロジクールの公式情報と報道によると、G515 LIGHTSPEED TKLはテンキーレスの薄型メカニカルキーボードで、日本では2024年7月25日に発売されました。付属レシーバーによるLIGHTSPEED無線、Bluetooth、USBケーブルによる有線の3つの接続をボタンで切り替えられます。バッテリーは充電式で、公式の駆動時間は最大36時間です。海外の報道では、この36時間はRGBバックライトを最大にした場合の目安で、バックライトを消せば大幅に延びると伝えられています。家電量販店では日本語配列のモデルも販売されています。
- メリット: 3つの方式を1台で使い分けられる。無線でも反応の速さを重視した作り
- デメリット: ゲーミング向けの製品で、バックライトを点けたままだと充電の頻度が高くなる。Bluetoothで切り替えられる機器の台数は公表仕様で確認できなかった
- 向いている人: 普段は無線で使い、反応を重視したい場面では有線や2.4GHzに切り替えたい人
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2. ロジクール MX KEYS S(2.4GHz・Bluetooth)
ロジクールの公式仕様によると、MX KEYS SはBluetooth Low EnergyとLogi Bolt USBレシーバーの2つの方式で接続でき、Easy-Switchキーで最大3台の機器を切り替えられます。他のロジクール製レシーバー(Unifyingなど)とは互換性がありません。バッテリーはUSB-Cで充電する方式で、フル充電で最大10日、バックライトを消すと最大5か月使えるとされています。日本の実機レビューでは、Logi Boltレシーバーが同梱されていたと報告されています。
- メリット: 3台の切り替えがキー1つでできる。MacでFileVaultを有効にしていてログイン前にBluetoothがつながらない場合も、レシーバーで接続できるとメーカーが案内している
- デメリット: 付属のUSB-Cケーブルは充電用として案内されており、有線キーボードとして使えるかは公表仕様で確認できなかった。Unifyingレシーバーとは混在できない
- 向いている人: 仕事用と私用のパソコンなど、複数の機器を1台のキーボードで行き来したい人
3. 東プレ REALFORCE R3(有線・Bluetooth)
東プレの発表と報道によると、REALFORCE R3は静電容量無接点方式のキーボードで、Bluetooth 5.0による無線接続とUSBによる有線接続の両方に対応します。Bluetoothでは最大4台の機器とペアリングでき、無線で使うときの電源は単3形乾電池2本です。キーが反応する深さ(作動点)を0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mmの4段階から選べる機能もあります。フルサイズの重さは約1.6kgです。
- メリット: 乾電池なので、電池が切れても交換すればすぐ使える。有線にすれば電池を気にせず使える
- デメリット: 2.4GHzのレシーバー方式には対応しない。重さがあり、持ち運びには向かない。後継のR4シリーズも出ているため、型番と電池の仕様を確認する必要がある
- 向いている人: 打ち心地を重視しつつ、有線とBluetoothを使い分けたい人
3製品の比較
| 製品名 | 有線 | 2.4GHz | Bluetooth | 電源 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| ロジクール G515 LIGHTSPEED TKL | 対応 | 対応(LIGHTSPEED) | 対応 | 充電式(最大36時間) | 方式を場面で使い分けたい人 |
| ロジクール MX KEYS S | 公表仕様では未確認 | 対応(Logi Bolt) | 対応(最大3台) | 充電式(最大10日) | 複数の機器を行き来する人 |
| 東プレ REALFORCE R3 | 対応 | 非対応 | 対応(最大4台) | 単3形乾電池2本 | 打ち心地重視で有線も使う人 |
数値はメーカーの公表値と報道の情報で確認した値です。
選び方のポイント
1. 1台のパソコンだけなら2.4GHzか有線が手軽。 ペアリングの手間がなく、接続が安定しやすいです。マウスでも同じ考え方で選べます。マウスのBluetoothと2.4GHzの違いもあわせてどうぞ
2. 複数の機器で使うならBluetoothの台数を見る。 切り替えの仕組みはキーボードのマルチペアリングの違いで解説しています
3. レシーバーの規格をそろえる。 ロジクール製品はLogi BoltとUnifyingで互換性がありません。違いはLogi BoltとUnifyingの違いにまとめています
4. 電源の手間も比べる。 充電式は電池代がかからず、乾電池式は切れてもすぐ交換できます
まとめ
場面ごとに接続を使い分けたいならG515 LIGHTSPEED TKL、複数のパソコンやタブレットを1台で行き来したいならMX KEYS S、打ち心地を重視して有線とBluetoothを使い分けたいならREALFORCE R3が候補です。仕様はメーカーの公表値と報道の情報で確認した値ですが、型番や配列、販売状況、価格は変わるため、購入前に商品ページで最新の情報を確かめてください。
参考にした情報
- ロジクール「G515 LIGHTSPEED TKL」製品情報、GAME Watchの発表記事、海外の販売店・レビュー記事 確認日 2026-10-11
- ロジクール「MX KEYS S」製品仕様、GIGAZINEの実機レビュー 確認日 2026-10-11
- 東プレ「REALFORCE R3」発表資料、PC Watch・アスキーの関連記事 確認日 2026-10-11