仕事用PCと私用のタブレットで、キーボードを1台にしたい
在宅ワークのデスクには、会社のノートPCと自分のPC、タブレットやスマートフォンが同時に置かれていることが珍しくありません。それぞれにキーボードを用意すると机が埋まるため、1台のキーボードを複数の機器に登録しておき、ボタンで切り替えて使う「マルチペアリング」対応のモデルが選ばれています。
ただし、同じ「3台まで登録できる」という表記でも、接続方式や切替キーの位置、電池の方式が製品ごとに違います。この記事では仕組みを整理したうえで、実在モデルの仕様を並べます。
マルチペアリングの仕組み
Bluetoothキーボードは、ペアリングした相手の情報を本体に記憶します。マルチペアリング対応モデルはこの記憶の枠を複数(多くは3つ)持っていて、切替キーを押すと接続先を切り替えます。切替は数秒かかるのが普通で、切り替えた先の機器がスリープしていると復帰を待つことになります。
接続方式は大きく2通りです。
| 方式 | 接続先の登録 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Bluetoothのみ | 3枠すべてBluetooth | レシーバー不要で、USBポートを使わない | PC側のBluetoothが不安定だと影響を受ける。BIOS画面などOS起動前は使えないことがある |
| Bluetooth+USBレシーバー併用 | 枠ごとにBluetoothかレシーバーかを選べる | 会社PCはレシーバー、タブレットはBluetoothのように使い分けられる | レシーバーが別売のモデルがある。レシーバーの規格が合わないと使えない |
ロジクールのレシーバー併用型は、Logi Boltレシーバーに対応しています。Logi Boltと旧Unifyingは互換性がないため、手持ちのレシーバーが使えるかはLogi BoltとUnifyingの違いで確認してください。
実在モデルで見るマルチペアリングの違い
1. ロジクール PEBBLE KEYS 2 K380s
ロジクールのプレスリリースと家電量販店ケーズデンキの製品情報によると、K380sは最大3台の機器を登録し、Easy-Switchキーで切り替えるマルチデバイスキーボードです。接続はBluetooth Low Energyに加えてLogi Bolt USBレシーバー(別売)にも対応し、電源は単4形乾電池2本で電池寿命は36か月、操作距離は約10mとされています。Windows・macOS・iPadOS・iOS・Androidに対応します。
- メリット: 乾電池式で充電の手間がなく、3年の電池持ちをうたう。Bluetoothとレシーバーを混ぜられる
- デメリット: Logi Boltレシーバーは別売。テンキーなしのコンパクト配列で、数字入力が多い人には向かない
- 向いている人: タブレットやスマホも含めて3台を1台のキーボードでまかないたい人
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2. ロジクール MX KEYS S
ロジクールの製品情報と複数のレビュー記事によると、MX KEYS SはEasy-Switchキー(F1〜F3)で最大3台を切り替え、BluetoothとLogi Bolt USBレシーバーのどちらでも登録できるフルサイズキーボードです。充電式で、バックライトONで最大10日、OFFで最大5か月の電池持ちとされています。当サイトのMX KEYS Sのレビューでは、810gの重さと価格をデメリットとして挙げています。
- メリット: テンキー付きのフルサイズで、会社PCと自宅PCの両方をレシーバーとBluetoothで分けて登録できる
- デメリット: 充電が必要で、バックライトを点けると10日ごとに充電することになる。重く、持ち運びには向かない
- 向いている人: デスクに据え置きで、数字入力も含めて1台で済ませたい人
3. Keychron K3 Pro
Keychronの日本公式サイトの製品ページによると、K3 ProはBluetooth 5.1で最大3台の機器に接続でき、fn+1/fn+2/fn+3のキー操作でペアリングと切替を行います。USB Type-Cケーブルでの有線接続にも対応し、RGBバックライト点灯時のBluetooth動作時間は最低輝度で最大33時間とされています。薄型のメカニカルキーボードで、QMK/VIAによるキー割り当ての変更に対応します。
- メリット: メカニカルスイッチの打鍵感で3台切替ができる。有線接続も選べる
- デメリット: USBレシーバーには対応せず、無線はBluetoothのみ。バックライトを点けると電池持ちは1日半ほどで、こまめな充電が要る
- 向いている人: 打鍵感を優先しつつ、PCとタブレットを切り替えたい人
4. エレコム TK-FBP101
エレコムの公式製品ページによると、TK-FBP101は最薄部6.5mmのパンタグラフ式Bluetoothキーボードで、最大3台のマルチペアリングに対応し、切り替えボタンで登録した機器を切り替えます。Windows・Android・macOS・iOSそれぞれに最適化した入力モードを持ち、電波到達距離は木の机などの非磁性体の上で約10m、鉄の机などの磁性体の上では約3mとされています。電池式で、テンキー付きです。
- メリット: テンキー付きなのに薄く、3台切替ができる。OSごとの入力モードを持つ
- デメリット: Bluetoothのみでレシーバーは使えない。鉄製のデスクでは到達距離が約3mに落ちる
- 向いている人: テンキーが欲しいが薄型にしたい人、Bluetoothだけで足りる人
選び方のポイント
1. 会社PCのBluetoothが使えるかを先に確認する。 管理の都合でBluetoothが無効なPCでは、レシーバー併用型(K380s・MX KEYS S)を選び、そのPCだけレシーバーで登録します
2. 切替キーの位置を見る。 専用のEasy-Switchキーか、fn+数字キーの組み合わせかで、切り替えの手数が変わります
3. 電池の方式で選ぶ。 乾電池式は交換まで長く放置でき、充電式はバックライトの有無で持ちが大きく変わります
4. テンキーの有無は別の軸で決める。 配列の違いはJIS配列とUS配列の違いも参考にしてください
まとめ
マルチペアリングは「3台登録できるか」だけでなく、「Bluetoothだけか、レシーバーも混ぜられるか」で使い勝手が変わります。会社PCの制限がある人はレシーバー併用型が安全で、Bluetoothが自由に使える環境ならBluetooth専用機でも足ります。仕様はメーカー公式または販売店の製品情報で確認した値ですが、価格やレシーバーの同梱有無は変わるため、購入前にAmazonの商品ページで最新の情報を確かめてください。