Logi BoltとUnifyingの違い 互換性とレシーバーの選び方とは?

ロジクールのマウスやキーボードを買い替えたら、手元のUSBレシーバーにつながらなかった。在宅ワークのデスクでよく起きるトラブルです。原因の多くは、ロジクールの無線レシーバーに「Unifying」と「Logi Bolt」という互換性のない2つの規格があることです。

どちらも「小さなUSBレシーバー1個に複数の機器をつなぐ」という使い方は同じなので、見た目では区別しにくいのが厄介です。この記事では、両者の違いと、これから買う・買い足すときの判断基準を整理します。

Unifyingとは

Unifyingは、ロジクール独自の2.4GHz帯無線プロトコルを使うレシーバーです。1個のレシーバーに対応のマウス・キーボードを最大6台までつなげます。長く使われてきた規格で、古いロジクール製品の多くがこれに対応しています。

ペアリング用だった単体の「Unifying Software」は、ロジクールのサポートページでサポート・保守が終了したと案内されており、後継としてLogi Options+が推奨されています。Unifyingのハードウェア自体が使えなくなったわけではありません。

Logi Boltとは

Logi Boltは2021年に登場した新しい規格で、Bluetooth Low Energy(BLE)をベースにロジクール独自の仕組みを加えたものです。主な特徴は次のとおりです。

  • Bluetoothのセキュリティモード1・レベル4(Secure Connections Only)で接続し、FIPSに準拠しているとロジクールが説明している。デバイスとレシーバーは暗号化され、互いにしか通信しない

  • キーボードは初回ペアリング時にパスキー入力、マウスはクリックでの認証が求められる

  • 無線機器が密集したオフィスでも接続を保つよう設計され、到達距離は最大10m

  • 1個のレシーバーに最大6台の対応機器をつなげる

  • USB-Aレシーバーの対応OSはWindows 10以降、macOS 10.14以降、ChromeOS

ロジクールはLogi Boltを、セキュリティ要件の厳しい企業向けの接続方式として位置づけています。

最大の違いは「互換性が無い」こと

UnifyingのレシーバーにLogi Bolt対応機器はつながらず、Logi BoltのレシーバーにUnifying対応機器もつながりません。 相互に使える変換手段もありません。

項目UnifyingLogi Bolt
方式独自の2.4GHz無線BLEベース+独自の仕組み
セキュリティ公式にBoltほどの説明なしセキュリティモード1・レベル4、FIPS準拠
1レシーバーの接続台数最大6台最大6台
設定ソフトLogi Options+(単体ソフトは保守終了)Logi Options+
相互互換なしなし

見分けるには、製品パッケージや公式の製品ページで、対応する接続方式が「Logi Bolt」か「Unifying」かを確認します。

メリット・デメリット

Logi Boltを選ぶメリット

  • 暗号化とペアリング時の認証が公式に明示されており、社用PCのセキュリティ審査で説明しやすい

  • 無線機器の多い環境での接続安定性を重視した設計

  • 現行のMXシリーズなど、新しい製品の多くが対応している

  • Bluetooth非搭載のデスクトップPCでもレシーバー経由で使える

Logi Boltを選ぶデメリット

  • 手持ちのUnifyingレシーバーとは混在できない。古いマウスを残すならレシーバーが2個になる

  • レシーバーを使うとUSBポートを1つ占有する

  • Linuxでの追加ペアリングは公式ソフトの対象外で、Solaarなどのコミュニティ製ツールに頼ることになる

  • USB-C版レシーバーは同時にアクティブに使えるのが3台まで

対応レシーバー・製品の比較

製品名規格・接続こんな人向け
Logi Bolt USB レシーバー LBUSB1Logi Bolt、USB-Aレシーバーを失くした・追加したい人
Logi Bolt USB-C レシーバー LBUSBCLogi Bolt、USB-CUSB-AポートのないノートPCで使いたい人
ロジクール Signature M650Logi Bolt+Bluetooth静音で手頃なBolt対応マウスが欲しい人
ロジクール MX KEYS mini KX700GRLogi Bolt+BluetoothコンパクトなBolt対応キーボードが欲しい人

1. Logi Bolt USB レシーバー LBUSB1

Logi Bolt対応機器用のUSB-Aレシーバー単体です。最大6台のLogi Bolt対応キーボード・マウスを1台のPCにつなげます。対応OSはWindows 10以降、macOS 10.14以降、ChromeOSです。

メリットは、レシーバーを紛失したときや、デスクトップPCとノートPCにそれぞれレシーバーを挿しておきたいときに単体で買い足せることです。

デメリットは、Unifying対応機器には使えないことと、USB-Aポートを1つ使うことです。買う前に、つなぎたい機器がLogi Bolt対応かを必ず確認してください。

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2. Logi Bolt USB-C レシーバー LBUSBC

2025年7月31日に発売された、Logi BoltのUSB-C版レシーバーです。ロジクールの発表では、サイズは12.85×14.1×7.0mm、重さは0.97gと小型で、対応OSはWindows 10以降、macOS 10.14以降、Linux、ChromeOSです。6台まで登録でき、同時にアクティブに接続できるのは3台までと報じられています。レビュー記事では、iPhoneやiPadに直接挿しての動作も報告されています。

メリットは、USB-Cポートしかない薄型ノートPCやタブレットで、変換アダプターなしにLogi Bolt接続ができることです。USB-A版より小さく、挿したままでも出っ張りが少なく済みます。

デメリットは、同時にアクティブに使えるのが3台までという点と、USB-A版より高めの価格設定である点です。多数の機器を1個のレシーバーで同時に使いたいなら、USB-A版とあわせて検討してください。iPhone・iPadでの利用は公式の対応OSとして明記されていないため、動作は自己責任で確認が必要です。

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3. ロジクール Signature M650

Logi BoltとBluetoothの2方式で接続できるマウスです。ロジクールの仕様では、単3電池1本で最大24か月駆動し、Silent Touch技術によりクリック音を90%低減しています。行送りと高速スクロールを自動で切り替えるSmartWheelを備え、重さは101.2g。Logi Boltレシーバー使用時はWindows 10以降、macOS 10.15以降、ChromeOS、Linuxに対応します。

メリットは、静かで電池が長持ちするため、家族がいる部屋やWeb会議中でも使いやすいことです。Logi Bolt対応マウスの中では手に取りやすい価格帯です。

デメリットは、MXシリーズのような複数PCの切り替えボタンや充電式バッテリーを備えない点です。レシーバーの同梱有無は販売モデルで異なる場合があるため、パッケージ表記を確認してください。

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4. ロジクール MX KEYS mini KX700GR

テンキーのないコンパクトなMXシリーズのキーボードで、Logi BoltとBluetoothに対応します。Logi Bolt対応製品として複数の解説記事で挙げられている型番です。

メリットは、MXシリーズのキーボードを省スペースで使え、Bluetooth接続とLogi Bolt接続を環境に合わせて選べることです。

デメリットは、テンキーが無く数字入力の多い作業には向かないことと、Logi Boltレシーバーの同梱有無が販売モデルによって異なる場合があることです。Logi Boltで使いたい場合は、パッケージ表記で同梱の有無を確認し、無ければLBUSB1などを別途用意します。

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選び方のポイント

1. 手持ちの機器の規格を先に確認する。製品ページやパッケージの表記で、UnifyingかLogi Boltかを判別します
2. 新しく買うならLogi Bolt対応を基準にする。現行製品の中心はLogi Boltで、Unifyingは新製品での採用が減っています
3. 古いUnifying機器を使い続けるなら、レシーバー2個体制を受け入れる。USBハブやドックのポートに余裕があるかを確認します
4. 会社のPCで使うなら情報システム部門の規定を確認する。Bluetoothの可否やUSBレシーバーの扱いは組織ごとに異なります
5. USB-C版は同時にアクティブに使えるのが3台までという制約を理解して選びます

読者タイプ別のまとめ

  • Unifyingの機器がまだ元気: 無理に買い替えず、そのまま使い続けて問題ありません

  • これから買い替える: Logi Bolt対応機器を選び、レシーバーは1個に集約します

  • USB-Cポートしかない: Logi Bolt USB-C レシーバー LBUSBC

  • 静かで電池が長持ちするマウスが欲しい: Signature M650

  • 省スペースのキーボードが欲しい: MX KEYS mini(レシーバー同梱の有無に注意)

価格は変動します。対応製品や仕様は、購入前にロジクール公式サイトで最新情報を確認してください。