ワイヤレスプレゼンターとは?

在宅ワークでのプレゼンは、会議室でのプレゼンとは事情が違います。会場の後ろに立ってスクリーンを指すのではなく、自分の画面を共有したまま、手元でスライドを送ることになります。この状態でキーボードの矢印キーを押すと、視線が手元に落ちて話が途切れます。カメラ越しには「何か操作している人」に見えてしまいます。

ワイヤレスプレゼンター(プレゼンリモコン)は、手のひらに収まる本体でスライドの送り・戻しを行う道具です。手元を見ずに親指で操作できるので、話しながらページを進められます。USBレシーバーをPCに挿すか、Bluetoothでつなぐだけで、多くの環境ではドライバーの追加なしに動きます。

ここで在宅ワーク特有の注意点があります。赤色レーザーは画面共有では相手に見えません。レーザーは物理的なスクリーンに当たって初めて光るもので、共有された映像には何も映らないからです。オンライン会議で「ここです」と指したいなら、画面上のカーソルを操作するデジタル方式を選ぶ必要があります。この違いが機種選びの分かれ目になります。

メリット・デメリット

メリット

  • 手元を見ずにスライドを送れるため、話の流れとカメラ映りが途切れない

  • USBレシーバー方式なら、接続先のPCを選ばずに使える(会社PCと私物PCの併用がしやすい)

  • ボタン数が少ない機種は押し間違いが起きにくく、初めてでも迷わない

  • 対応機種ならカーソルの強調・拡大ができ、画面共有でも「どこを見てほしいか」を伝えられる

デメリット

  • 赤色レーザーは画面共有では相手に届かない。対面プレゼン専用の機能と割り切る必要がある

  • USBレシーバー方式は、レシーバーを紛失すると本体だけでは使えない機種がある

  • 電池式は会議直前の電池切れ、充電式は充電忘れというリスクがそれぞれある

  • 使う頻度が月に1回程度だと、机の引き出しの中で行方不明になりやすい

おすすめ製品の比較

製品名特徴こんな人向け
ロジクール SPOTLIGHT R1000SLデジタルのカーソル強調・拡大、USBレシーバーとBluetoothの両対応オンライン会議で画面を指したい人
ロジクール R500s赤色レーザーと3ボタンのシンプル構成、最大20m対面プレゼンが中心の人
サンワサプライ MA-WPR1レーザーポインター機能を持つワイヤレスマウス1台で操作を完結させたい人
サンワダイレクト LP-RF116BK2.4GHzワイヤレス、USB充電式、PSC認証の赤色レーザー電池交換をなくしたい人

1. ロジクール SPOTLIGHT R1000SL

この記事で挙げるなかで、オンライン会議に唯一きちんと対応する機種です。物理的なレーザーではなく、専用ソフトを介して画面上のカーソル周辺を強調表示します。周囲を暗くして注目させる、その部分だけを拡大する、といった見せ方ができ、これらは画面共有の映像にもそのまま映ります。

接続はUSBレシーバーとBluetoothの両方に対応するため、レシーバーを挿せない環境でも使えます。充電式で、短時間の充電で長時間の使用に耐える設計です。

デメリットは価格が他機種より高いことと、強調・拡大の機能を使うには専用ソフト(Logi Options+ 系)のインストールが必要なことです。会社のPCでソフトを入れられない環境だと、単純なページ送りリモコンとしてしか使えません。購入前に、使う予定のPCでソフトを入れられるかを確認してください。

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2. ロジクール R500s

赤色レーザーを備えた、シンプルな構成のプレゼンターです。ボタンはレーザー、スライド送り、スライド戻しの3つに絞られており、暗い会場でも手探りで押し分けられます。操作可能な距離は最大20mとされており、広めの会議室でも後方から操作できます。

機能が少ないことが、そのまま利点になる機種です。設定項目が実質的に無いため、USBレシーバーを挿してすぐ使えます。緊張する場面で押し間違えたくない人には、この割り切りが合います。

デメリットは、SPOTLIGHT のようなカーソルの強調・拡大機能を持たないことです。前述のとおり赤色レーザーは画面共有に映らないため、オンライン会議専用として買うと期待外れになります。対面プレゼンが主で、オンラインは補助という人向けです。

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3. サンワサプライ MA-WPR1

プレゼンター専用機ではなく、レーザーポインター機能を備えたワイヤレスマウスという位置づけの製品です。プレゼン中にカーソルを動かしたい、資料の別ファイルを開きたい、といった操作をマウスとして行いつつ、ポインター機能も使えます。

在宅ワークで意味を持つのは「持ち替えが要らない」点です。画面共有をしながら別のウィンドウを操作する場面では、専用プレゼンターだと結局マウスへ手を戻すことになります。1台で完結させたいなら、この形が合理的です。

デメリットは、マウス形状のため片手で握って親指だけで送る、という使い方には向かないことです。机の上に置いて使う前提の道具なので、立って話す対面プレゼンには不向きです。

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4. サンワダイレクト LP-RF116BK

2.4GHzのワイヤレス接続で、USB充電式のコンパクトなプレゼンターです。赤色レーザーを搭載し、PSC認証を取得しています。

日本国内で販売されるレーザーポインターは、消費生活用製品安全法により出力の上限が定められており、基準を満たした製品にはPSCマークが付きます。海外通販で見かける安価なレーザーポインターには、この基準を満たさないものが混ざります。国内メーカーの製品を選ぶ実務的な理由はここにあります。

充電式のため、電池を買い置きする必要がありません。一方で、久しぶりに使おうとしたときにバッテリーが空という事態は起こります。月1回程度の使用頻度なら、電池式のほうが確実な場合もあります。

デメリットは、SPOTLIGHT のようなデジタル強調機能が無いことと、機能がシンプルなぶん複数PCの切り替えといった応用が利かないことです。

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選び方のポイント

1. オンラインか対面かを最初に決める — 画面共有中心ならデジタル強調方式(SPOTLIGHT)、対面中心なら赤色レーザー機。ここを間違えると、機能の大半が使えません。
2. 接続方式を使うPCに合わせる — USBレシーバー方式は環境を選びませんが、レシーバーの紛失に弱いです。Bluetooth対応機なら、USBポートの少ないノートPCでも使えます。
3. 電源方式を使用頻度で選ぶ — 週に何度も使うなら充電式、月1回程度なら電池式のほうが「使いたいときに動く」確率が高くなります。
4. 国内販売品のPSC認証を確認する — レーザー搭載機を選ぶなら、法令基準を満たした製品かどうかを見てください。

読者タイプ別にまとめると、オンライン会議が中心なら SPOTLIGHT、対面プレゼンが中心なら R500s、机上で1台に集約したいなら MA-WPR1、電池交換をなくしたいなら LP-RF116BK が第一候補になります。

まとめ

ワイヤレスプレゼンターは「レーザーが付いているかどうか」で比較されがちですが、在宅ワークで実際に効くのは画面共有した相手に何が見えるかです。赤色レーザーは共有映像には映らないため、オンライン主体の人がレーザー機を買うと、単なるページ送りリモコンになります。

逆に言えば、ページ送りだけで十分という判断も十分に合理的です。手元を見ずにスライドを進められるだけで、話の途切れは目に見えて減ります。

価格や仕様は販売時期によって変動するため、本記事では金額を断定していません。購入前に現在の販売ページとメーカー公式の仕様を確認してください。オンライン会議まわりの環境についてはUSBスピーカーフォンWeb会議で背景を隠す方法の比較もあわせてご覧ください。