ワイヤレスヘッドセット両耳とは?
オンライン会議中に「声が途切れている」と言われたことはないでしょうか。
在宅ワークでワイヤレスのイヤホンやヘッドセットを使っていると、これはかなりの頻度で起こります。原因の多くは音質そのものではなく、接続方式にあります。
両耳(ステレオ)タイプのワイヤレスヘッドセットは、会議用に設計された機材です。片耳タイプより装着が安定し、周囲の音を遮りやすく、マイクの位置が口元で固定されます。ここでは、会議で使うときに実際に効いてくる仕様だけを取り上げます。
まず押さえておきたいのが、接続方式が2種類あることです。
1つはBluetoothでPCに直接つなぐ方式です。ペアリングだけで使えて手軽ですが、PC側のBluetoothチップやドライバの品質に音質が左右されます。マイクを使うとき(双方向通信のとき)はHFPというプロファイルに切り替わり、音楽再生時より音質が落ちるのが一般的です。
もう1つが、専用のUSBドングル(アダプター)をPCに挿す方式です。会議用ヘッドセットの多くはこちらを標準にしています。ドングルはヘッドセットと専用の通信をするため、PC側のBluetooth環境に依存しません。「相手側で声が途切れる」という症状の多くは、この方式に変えると解消します。
メリット・デメリット
メリット
- 両耳を覆うので周囲の音が入りにくく、会議中の集中が保ちやすい
- マイクが口元の位置で固定されるため、姿勢を変えても音量が変わりにくい
- 専用ドングル付きの製品なら、PCのBluetooth環境に左右されずに接続できる
- 会議用モデルはミュートボタンや通話応答ボタンが本体に付いていて、アプリを探さずに操作できる
デメリット
- 片耳タイプより重く、長時間だと耳や側頭部が疲れやすい
- 両耳を塞ぐため、家族の呼びかけやインターホンに気づきにくい
- 音楽用のワイヤレスイヤホンより価格が高い(会議用モデルは2万円台からが中心)
- 充電が切れると使えない。有線接続に切り替えられるかは製品による
おすすめ製品の比較
1. Jabra Evolve2 65
会議用ヘッドセットの定番といえる製品です。両耳タイプで、本体サイズは186(幅)×157(高さ)×60.5(奥行)mm、重量は176.4gです。Bluetooth 5.0に対応し、USB Type-CまたはUSB Type-A接続に対応したBluetoothアダプターが付属します。Microsoft Teams認証済みのモデルがあり、連続稼働時間は最大37時間とされています。マイクは3つのマイクを使う通話技術を採用しています。
このモデルの利点は、付属アダプター方式である点です。前述のとおり、PC側のBluetooth環境に依存しないので、「相手に声が届かない」「音が途切れる」といった症状が出にくくなります。充電スタンド付きの構成もあり、机に置くだけで充電できます。
欠点は重量です。176.4gは、一般的なワイヤレスイヤホン(片側5〜7g程度)とは比較にならない重さです。1日中つけっぱなしにする使い方には向きません。また、アダプターを紛失すると本来の性能が出せなくなるので、持ち歩く人は注意が必要です。
2. Jabra Evolve2 65 Flex
同じEvolve2シリーズの新しいモデルです。28mmスピーカーと6つのマイクを搭載し、ハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリング(ANC)で周囲の雑音を抑えます。ノイズキャンセリングマイク機能も備えています。
用語を補足します。アクティブノイズキャンセリングは、周囲の音をマイクで拾い、逆位相の音をぶつけて打ち消す仕組みです。「ハイブリッド」というのは、外側と内側の両方にマイクを置いて打ち消しの精度を上げる方式を指します。ここで打ち消しているのは自分に聞こえる音であって、相手に届く自分の声のノイズではありません。相手側のノイズを減らすのは「ノイズキャンセリングマイク」のほうで、この製品は両方を持っています。
欠点は価格です。ANCとマイク数が増えるぶん、標準のEvolve2 65より高くなります。自宅が静かな環境なら、ANCにお金を払う必要は薄いかもしれません。
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3. Logicool Zone Vibe 100
ロジクールのウェブ会議向けワイヤレスヘッドフォンです。重量は185gで、Bluetoothによるノイズキャンセリング機能を備え、WindowsとMacに対応します。
この製品の位置づけは、会議専用機というより「会議にも使える普段用ヘッドフォン」です。見た目が業務機らしくないので、そのまま音楽を聴いたり外出時に使ったりしやすいという利点があります。
欠点は接続方式です。Bluetooth接続が基本なので、前述したPC側の環境依存の問題は残ります。会議中に音が途切れる症状が出ている人が、その解決を目的に買う製品ではありません。会議も普段使いも1台で済ませたい人向けです。
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まとめ
選び方を目的別に整理します。
会議中に「声が途切れる」と言われたことがあるなら、専用ドングル付きのモデルを選んでください。Jabra Evolve2 65がこれにあたります。原因がPC側のBluetooth環境にある場合、ヘッドセットの音質を上げても解決しません。
自宅や職場がうるさく、周囲の音で会議に集中できないなら、アクティブノイズキャンセリング付きのEvolve2 65 Flexが向きます。ただし静かな環境ではその機能に払った差額が無駄になります。
会議専用機を増やしたくない、普段使いと兼ねたいという人にはZone Vibe 100のような一般向けモデルが合います。
なお、両耳タイプは共通して重量が170〜190g前後あります。1日8時間つけ続ける想定なら、購入前に重さの数字を確認しておくことをおすすめします。片耳タイプや、耳を塞がない骨伝導タイプのほうが合う人もいます。
価格は時期や販売店によって変動します。購入前にAmazonの商品ページで最新の価格と仕様をご確認ください。本記事は2026年8月9日時点で確認できた仕様に基づいて書いています。