fpsは「1秒間に何枚の画像を送るか」
Webカメラの仕様には「1080p/30fps」「1080p/60fps」のように、解像度とフレームレート(fps)が並んで書かれています。fpsは1秒間に何枚の画像を撮るかを表す数字で、数字が大きいほど動きがなめらかに見えます。
ただし、Web会議では60fpsで撮っても、相手に届く映像は会議アプリや回線の都合で落とされることがあります。また、同じカメラでも「1080pなら30fps、720pなら60fps」のように、解像度によって出せるfpsが違う製品が多くあります。この記事では30fpsと60fpsの違いを整理し、実在する3製品をメーカーの公表仕様で比べます。
30fpsと60fpsの違い
| 項目 | 30fps | 60fps |
|---|---|---|
| 動きの見え方 | 会話や資料説明には十分なことが多い | 手の動きや体の移動がなめらか |
| Web会議での効果 | 多くの会議アプリで標準的 | アプリや回線の都合で30fps程度に落とされることがある |
| 必要な条件 | 一般的なUSB接続で出しやすい | 製品によってはUSB 3.0接続などが必要 |
| 暗い部屋での影響 | 1枚あたりの露光時間を長くとれる | 露光時間が短くなり、暗い部屋では画質が落ちやすい |
| 向く使い方 | 会議、オンライン面談 | 配信、手元の実演、動きの多い撮影 |
メリット・デメリットの整理
- 30fpsのメリット: Web会議には十分なことが多く、対応する製品の選択肢が広い
- 30fpsのデメリット: 手をすばやく動かす場面では、動きがカクついたりぶれたりして見えることがある
- 60fpsのメリット: 身ぶりや手元の動きがなめらかに見え、配信や録画で差が出やすい
- 60fpsのデメリット: 会議アプリ側で活かされないことがある。製品によっては高解像度との両立や、接続方式に条件がある
実在製品の仕様
1. Logicool C922n
Logicoolの公式ページと国内の販売店の仕様表によると、C922nは1080pで30fps、720pで60fpsに対応するWebカメラです。対角の視野角は78度で、ガラスレンズとオートフォーカスを備えます。ステレオマイクを内蔵し、三脚が付属します。重さは約162gとされています。
- メリット: 解像度を720pに下げれば60fpsで撮れる。三脚が付属し、置き場所を選びやすい
- デメリット: 1080pでは30fpsまで。60fpsを使うと解像度は720pになる。国内向けの型番で細部が海外版と異なる可能性があり、日本語の仕様ページでの確認が必要
- 向いている人: 普段は1080pで会議をして、ときどき720pでなめらかな映像を撮りたい人
2. Logicool Brio 500
Logicoolの案内と販売店の仕様表によると、Brio 500は1080pで30fpsに対応し、720pに切り替えると最大60fpsで撮れるWebカメラです。対角の視野角は90度とされています。ノイズを抑えるマイクを2つ内蔵し、レンズを物理的に覆うシャッターが付いています。
- メリット: 視野角が広めで、背景も含めて映したい場面に対応しやすい。720pでは60fpsが使える
- デメリット: 1080pでは30fpsまで。視野角の切り替えについては販売店によって記載が異なり、公式の仕様で確認が必要
- 向いている人: 会議を中心に、広めの画角とプライバシー用のシャッターを重視する人
3. Elgato Facecam MK.2
Elgatoの技術仕様ページによると、Facecam MK.2は1080pで60fpsに対応し、720pや540pでは最大120fpsも選べます。これらの非圧縮の解像度はUSB 3.0で接続した場合のもので、それ以外ではMJPEGになると注記されています。センサーはSONYのSTARVIS 1/2.5型、レンズは固定焦点で、ピントが合う範囲は30〜120cm、視野角は84度です。重さはマウントを除いて90gです。
- メリット: 1080pのまま60fpsで撮れる。HDRに対応し、レンズを覆うスライド式のシャッターも内蔵している
- デメリット: 固定焦点なので、120cmより遠い位置や30cmより近い位置ではピントが合いにくい。非圧縮の映像にはUSB 3.0接続が必要。マイクは内蔵していないため、別にマイクを用意する必要がある
- 向いている人: 会議だけでなく、配信や手元の実演でもなめらかな映像を使いたい人
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3製品の比較
| 製品名 | 1080pのfps | 720pのfps | 視野角 | フォーカス | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| Logicool C922n | 30fps | 60fps | 78度 | オートフォーカス | 1080pと720pを使い分けたい人 |
| Logicool Brio 500 | 30fps | 60fps | 90度 | 公式値を要確認 | 会議中心で画角を広く取りたい人 |
| Elgato Facecam MK.2 | 60fps | 最大120fps | 84度 | 固定焦点 | 1080pでなめらかに撮りたい人 |
数値はメーカーと販売店の公表値で確認した値です。
選び方のポイント
1. 会議だけなら30fpsで十分なことが多い。 相手側に届く映像は会議アプリや回線で調整されるため、60fpsの差が伝わらない場合があります
2. 「1080pで60fps」かどうかを確認する。 「60fps対応」と書かれていても、720pのときだけという製品があります
3. 画角とピントも合わせて見る。 画角はWebカメラの視野角の選び方、ピントはオートフォーカスと固定焦点の違いで解説しています
4. 明るさを確保する。 60fpsは暗い部屋で画質が落ちやすいので、照明を足すと効果的です。ほかの製品は高画質Webカメラのおすすめでも紹介しています
まとめ
会議が中心で、ときどき720pのなめらかな映像を使いたいならC922nやBrio 500、1080pのまま60fpsで配信や手元の実演をしたいならFacecam MK.2が候補です。仕様はメーカーと販売店の公表値で確認した値ですが、型番や販売状況、価格は変わるため、購入前に商品ページで最新の情報を確かめてください。
参考にした情報
- Logicool「C922 Pro Stream Webcam」製品ページ、国内販売店の C922n 仕様表 確認日 2026-10-12
- Logicool「Brio 500」販売店の仕様表とデータシート 確認日 2026-10-12
- Elgato「Facecam MK.2 Technical Specifications」ヘルプページ、販売店の仕様表 確認日 2026-10-12