電源タップを床に置いたままにしない理由
デスク周りのケーブルが片付かない原因をたどると、たいてい電源タップが床に転がっているところに行き着きます。タップが床にあると、そこへ向かうACアダプターのケーブルが全部、机の天板から床まで垂れ下がります。本数が5本もあれば、それだけで足元は歩けなくなります。
床置きをやめると、この構造そのものが変わります。タップが天板の裏にあれば、ケーブルは天板の裏で完結し、床に降りるのは壁のコンセントへ向かう1本だけになります。ケーブルを1本ずつ束ねる作業より、タップの位置を変えるほうが効きます。
実務上の効果は3つあります。掃除機やロボット掃除機がそのまま通れること。ほこりが溜まりにくくなり、トラッキング火災のリスクが下がること。そして、コンセントの抜き差しが立ったままできることです。3つめは地味ですが、床置きだと毎回しゃがむ必要があり、結局「抜かずに挿しっぱなし」になりがちです。
取り付け方式で選ぶ
ホルダー選びは製品名より先に、自分の机にどの方式が使えるかで決まります。
木ネジで留める
天板の裏に直接ネジを打つ方式です。最も確実で、耐荷重も高い。タップに加えてACアダプター数個を載せても問題ありません。
条件は、天板が木材で、ネジが効く厚みがあることです。突板の下がパーティクルボード(木くずを固めた材)の場合、ネジ穴が効かなかったり、繰り返すと崩れたりします。ネジの長さが天板の厚みを超えると表面に貫通するので、下穴を開ける前に厚みを測ってください。
賃貸でも、天板は建物ではなく自分の家具なので通常は問題ありません。ただし備え付けのカウンターやレンタル家具には打てません。
マグネットで貼る
スチール製の脚やワゴン、スチールデスクの天板裏に磁力で留める方式です。穴を開けずに済み、位置の変更も自由なのが利点です。
条件は、留める面が磁石の付く鉄であること。アルミの脚には付きません。木製の天板にも当然付きません。手持ちの机が該当するかは、冷蔵庫用のマグネットを持っていって試すのが確実です。
耐荷重はネジ留めより落ちるので、重いACアダプターを大量に載せる用途には向きません。タップ本体だけを留めるなら十分です。
石こうボードピン/クランプ
壁に留める場合は石こうボード用のピン、天板の縁を挟む場合はクランプという選択肢もあります。クランプは穴を開けず、木・金属を問わず使えますが、天板の縁から数センチの範囲にしか設置できません。奥まった位置には置けないので、見た目を隠したい場合には向きません。
メリット・デメリット
メリット
- 足元が空く: 掃除機・ロボット掃除機がそのまま通る
- ほこりが溜まりにくい: コンセント周りのほこりと湿気が原因のトラッキング火災のリスクを下げられる
- 抜き差しが楽になる: しゃがまずに手が届く位置になる
- ケーブルの垂れ下がりが減る: タップが天板裏にあれば、床へ降りるのは電源1本だけになる
デメリット
- 取り付けが要る: ネジ留めなら下穴を開ける作業が発生する。工具がなければ買う必要がある
- 机を選ぶ: マグネットはスチール限定、ネジは木製天板限定。自分の机に合う方式が無い場合もある
- 熱がこもることがある: ACアダプターを密集させて天板裏に押し込むと放熱が悪くなる。隙間を残す設計のものを選ぶ
- 配線のやり直しが必要: 一度全部抜いて配置し直す作業が発生するので、30分から1時間は見ておく
おすすめ製品の比較
1. 山崎実業 tower デスク下電源タップ収納ラック
取り付け方式を複数から選べるのが最大の特徴です。木ネジ、マグネット、石こうボードピンのいずれにも対応しており、デスク下・壁面・スチールワゴンなど設置場所を選びません。
これは前述の「机によって使える方式が違う」という問題を、製品側で吸収する設計です。買ってから「うちの机には付かなかった」となる確率が下がります。引っ越しや模様替えで机が変わったときにも、同じ製品を別の方式で付け直せます。
tower シリーズなので見た目が白または黒のシンプルな造形で、デスク周りの他の収納と揃えやすい点もあります。
- 向いている人: 机の材質が分からない、将来的に模様替えの可能性がある
- 向いていない人: 最安を狙いたい(多方式対応のぶん価格は上がる)
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2. 山崎実業 tower デスク下天板ケーブルラック
こちらは木ネジで天板の裏に取り付けるタイプで、電源タップだけでなくACアダプターもまとめて収納できる容量があります。ケーブルホルダーが付いており、充電ケーブルを固定して垂らしておけます。
上のモデルとの使い分けは、収納したい物の量です。タップ1個を留めるだけなら小型のもので足りますが、ノートPCのアダプター、モニターのアダプター、ドックの電源といった塊が3つも4つもある机では、これらを載せる面積が要ります。ロングタイプはその面積を確保するための選択です。
木ネジ固定に限定されるので、天板が木製であることが前提になります。買う前に天板の厚みを測っておいてください。
- 向いている人: ACアダプターが多い、天板が木製で厚みがある
- 向いていない人: スチールデスク、賃貸の備え付けカウンター
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3. サンワサプライ 電源タップホルダー
サンワサプライは、支柱に取り付けるタイプを含めた業務用寄りのホルダーを扱っています。デスクの脚がパイプ状になっている机や、什器の支柱に固定したい場合の選択肢です。
同社はまた、マグネット付きの小型電源タップ(3個口・4個口・6個口から選べるシリーズ)も出しています。これはホルダーとタップを別々に買うのではなく、タップ自体にマグネットが付いている製品です。スチールデスクの脚がある環境では、ホルダーを買わずにこちらへ買い替えるほうが総額が安く、部品も減ります。
「ホルダーを探す」より「マグネット付きタップに買い替える」ほうが早い場合がある、というのは選択肢として持っておく価値があります。
- 向いている人: パイプ脚・支柱のある机、スチール面がある環境
- 向いていない人: 木製天板で支柱もスチール面もない
まとめ
順序としては、製品を選ぶ前に自分の机を確認するのが確実です。
1. 天板は木製か。厚みは何ミリか(木ネジが使えるか)
2. 脚や天板裏に磁石が付く鉄の面はあるか(マグネットが使えるか)
3. 載せたいのはタップだけか、ACアダプターも一緒か(必要な面積)
この3点が決まれば、選択肢は自動的に絞られます。多方式対応のモデルは机が分からないときの保険として有効で、ACアダプターが多い机では収納面積のあるロングタイプ、スチール環境ならマグネット付きタップへの買い替え、という対応になります。
作業自体は30分から1時間です。一度やってしまえば、その後の掃除とコンセントの抜き差しがずっと楽になるので、費用対効果の高い部類の投資になります。
価格は変動します。購入前にAmazonの商品ページで最新の価格と、取り付け方式・対応サイズの記載をご確認ください。