セルフパワーUSBハブおすすめとは?

USBハブを挿したら、外付けHDDが認識されなくなった。あるいは、しばらく使っていると勝手に切断される。この症状のほとんどは、通信の問題ではなく電力の問題である。

USBハブには2種類ある。パソコンのUSBポートから電力をもらって動くバスパワーと、ACアダプタなどから独立して電力を取るセルフパワーである。パソコン1ポートが供給できる電力には上限があり、バスパワーのハブに機器を数台つなぐと、その上限をハブと機器で分け合うことになる。外付けHDDのようにモーターを回す機器は消費が大きいので、真っ先に足りなくなる。

セルフパワーUSBハブは、この上限をパソコンから切り離す。ハブ自身が電源を持つので、つないだ機器へ規格どおりの電力を配れる。ポートを増やすためというより、電力を確保するために選ぶ装置だと考えたほうが用途を外さない。

メリット・デメリット

メリット

  • 外付けHDD・SSD・光学ドライブなど消費の大きい機器を安定して使える。認識しない・途中で切れるという症状の多くはこれで解消する

  • 機器の台数が増えても、1台あたりの供給が痩せない。ドッキングステーション的な使い方に耐える

  • ノートパソコン側のポートに負荷をかけない。バッテリー運用時の消耗を抑えられる

  • 製品によってはパソコンの電源が切れていてもポートに給電でき、スマートフォンの充電に使える

デメリット

  • ACアダプタが必要なので、コンセントを1口占有し、机の上または下にアダプタの置き場所が要る

  • バスパワーのハブより本体が大きく、価格も高い。持ち歩く用途には向かない

  • ACアダプタの出力が小さい製品だと、ポート数の割に配れる電力が足りない。ポート数だけを見て選ぶと意味がなくなる

  • USB PD対応をうたっていても、パソコンへの給電(パススルー)に使える電力と、ハブのポートに配れる電力は別勘定である。混同しやすい

  • 付属アダプタを紛失すると使えなくなる。汎用品での代替は電圧・極性の確認が要る

おすすめ製品の比較

注意: 同じシリーズでもポート数・給電仕様・付属アダプタの出力が型番ごとに異なる。以下は製品の位置づけの整理なので、購入前に商品ページで型番・ACアダプタの出力(W数)・各ポートの給電上限を確認してほしい。価格は変動する。

1. エレコム U3H-T410SBK

国内メーカーのUSB 3.0対応ハブで、ACアダプタを使うセルフパワーと、つながずに使うバスパワーの両対応という位置づけの製品である。普段はバスパワーで使い、外付けHDDをつなぐときだけACアダプタを挿す、という運用ができる。

両対応は便利だが、注意点が1つある。ACアダプタを挿し忘れたまま消費の大きい機器をつなぐと、症状はバスパワーのハブと同じになる。安定しないときは、まずアダプタが挿さっているかを確認したい。据え置きで使うなら常時挿しておくのが確実である。

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2. サンワサプライ USB-3TCH37

Type-C接続のハブで、ノートパソコン側がType-Cポートしか持たない構成に向く。国内メーカーなので日本語マニュアルとサポート窓口があり、業務利用で選ばれやすい。

Type-Cのハブを選ぶときに見落としやすいのが、映像出力とデータ転送の兼ね合いである。HDMIやディスプレイポートを備えた製品では、映像に帯域を使うぶん、同時に使うUSBポートの転送速度が落ちる設計のものがある。外付けSSDから大きなファイルを読みながら外部ディスプレイを使う、といった使い方をするなら、仕様表で同時使用時の条件を確認しておきたい。

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3. Anker USB-C ハブ 10-in-1

ポート数を多く備えた多機能タイプで、ノートパソコン1台をデスクに据えるときの中心装置として使う構成に向く。USB-A・Type-C・映像出力・有線LAN・カードスロットをまとめて備える製品が多い。

多機能タイプで確認したいのは、パソコンへの給電(パススルー)の実効値である。表記された入力電力のうち、一部はハブ自身と各ポートが消費するため、パソコンへ届く電力はそれより小さくなる。高負荷時にバッテリーが減っていくかどうかはここで決まる。仕様表に「パススルー時の最大出力」が別記されていれば、その数字を見る。

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まとめ

選び方は、つなぐ機器から逆算するのが早い。

  • 外付けHDD・SSDが不安定 — セルフパワー一択。ACアダプタの出力(W数)がポート数に見合っているかを確認する

  • ノートパソコン1台をデスクに据えたい — Type-Cの多機能タイプ。パススルーの実効出力と、映像出力時の転送速度の条件を見る

  • 普段は持ち歩き、家では機器を増やしたい — バスパワー・セルフパワー両対応の製品。ただしアダプタの挿し忘れに注意する

  • ポートを増やしたいだけで、つなぐのはマウスとキーボードだけ — セルフパワーは不要。バスパワーのハブで足りる

ポート数の多さは選定基準として分かりやすいが、実際に効くのはACアダプタの出力である。10ポートあっても配れる電力が足りなければ、症状は元のままになる。数字を2つ(ポート数とW数)並べて見る癖をつけておきたい。

なお価格は時期によって変動する。掲載しているのは製品の位置づけであり、購入前に商品ページで最新の価格と仕様を確認してほしい。