トラックボールには、親指で操作するもの、人差し指で操作するもの、そして指全体で大きなボールを転がすものがあります。
ケンジントンの SlimBlade Pro は、最後のタイプにあたる大玉トラックボールです。旧モデル SlimBlade を無線・充電式にした後継機で、日本では2023年6月に Amazon 限定で発売されました。ここでは国内の発売リリース、The Gadgeteer と Kowatek の実機レビューを突き合わせて、デメリットを先に整理します。
SlimBlade Pro の仕様
下の数値は、国内の発売リリースとレビュー記事の記載を照合したものです(2026年10月24日確認)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ボール径 | 55mm |
| 形状 | 左右対称(右手・左手どちらでも使える) |
| ボタン数 | 4(組み合わせ押しを含めて割り当て可能) |
| 解像度 | 400/800/1200/1600dpi の4段階 |
| 接続 | USB有線、2.4GHz無線(USBレシーバー)、Bluetooth |
| 電源 | 充電式(内蔵リチウムイオン電池、USB Type-Cで充電) |
| サイズ | 約133×153×56mm |
| 重量 | 約285g |
| ソフト | KensingtonWorks(無償)でボタン割り当てを変更 |
| 保証 | 3年(国内発売時の情報) |
日本向けの型番はブラックが K72081JP、グレーが K72085JP です。
メリット・デメリット
メリット
- 腕をほとんど動かさずに済む。 本体は固定したまま、指先でボールを転がしてポインタを動かす
- 接続方式が3つ。 有線・2.4GHz無線・Bluetooth に対応する
- 充電式。 旧 SlimBlade は有線のみだったが、Pro は無線と充電に対応した
- 左右対称。 利き手を問わず使え、左右の手を持ち替えて負担を分けることもできる
- ボタンを組み替えられる。 4つのボタンと同時押しに機能を割り当てられる
デメリット
- スクロールに慣れが要る。 ホイールは無く、ボールを水平にひねってスクロールする独特の方式。最初は扱いにくいとレビューで指摘されている
- 手首を支える形ではない。 平たく低い本体で、手首や前腕を支えるパームレストのような部分は無い
- 高いdpiではポインタがぎこちないという指摘がある。 レビュアーは800dpi前後が使いやすかったとしている
- ボタンが4つと少ない。 戻る・進むなどを多用する人は、割り当てを工夫する必要がある
- Bluetooth の切り替えが手間。 機器を切り替えるたびにペアリングし直す必要があったとの報告がある
- ゲーム用途には向かない。 速い操作を求める用途には合わない
どんな人に向くか
向いているのは、手首や腕の負担を減らしたい人で、左右どちらの手でも使いたい人です。ボールを指先で大きく回せるので、広い画面での移動にも向いています。
向かないのは、次の人です。
- ホイールでのスクロールに慣れていて、変えたくない人
- 手首を本体に預けて支えたい人
- 多ボタンでショートカットを多用したい人
親指型と人差し指型の違いはトラックボールの親指型・人差し指型の違い、他の候補はトラックボールマウスのおすすめにまとめています。パームレスト付きでボタンの多い大玉ならエレコム HUGE PLUS、手首の角度を変えるなら縦型のロジクール LIFTも候補です。
おすすめ製品の比較
| 製品名 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| ケンジントン SlimBlade Pro | 55mm大玉、ひねってスクロール、左右対称、4ボタン | 両手で使いたい人 |
| エレコム HUGE PLUS | 52mm大玉、ベアリング支持、パームレスト付き、10ボタン | 手を乗せて使いたい人、多ボタン派 |
1. ケンジントン SlimBlade Pro
購入前に確認したい点は次のとおりです。
1. スクロール方式。 ボールをひねる操作が自分に合うか、レビュー動画などで確かめる
2. 手首の置き場。 必要ならリストレストを別に用意する
3. 型番とカラー。 ブラック(K72081JP)かグレー(K72085JP)かを販売ページで確かめる
4. dpi。 最初は中くらいの設定から試す
価格は販売店や時期で変わります。最新の価格と在庫は、下のリンクから Amazon で確認してください。
ケンジントン SlimBlade ProをAmazonで確認する
まとめ
SlimBlade Pro は、55mmの大玉を指先で転がす左右対称のトラックボールです。3通りの接続と充電式、利き手を選ばない形は強みですが、ボールをひねるスクロール、手首を支えない形状、少ないボタン数は先に知っておきたい部分です。
腕を動かさずに作業したい人、左右の手を持ち替えて使いたい人にとって、選ぶ理由のあるモデルです。
※ 仕様は国内の発売リリース・レビュー記事の記載にもとづきます。製品の仕様や価格は変更されることがあるため、購入前に最新の情報をご確認ください。
出典
- ケンジントン「Slimblade Pro ワイヤレストラックボール」発売リリース(GDM 掲載、2023年6月20日) 確認日 2026-10-24
- The Gadgeteer「Kensington SlimBlade Pro Trackball review」 確認日 2026-10-24
- Kowatek「Kensington SlimBlade Pro – Review 2023」 確認日 2026-10-24