ゲルクッション おすすめ比較 デスクワークのお尻の痛み対策とは?
在宅ワークが続くと、腰より先にお尻が痛くなる人がいます。座骨のあたりに一点で体重が乗り、そこだけが痛む。椅子を買い替えるほどではないが、午後になると座っていられない。この悩みに対して安価に効くのが、座面に敷くクッションです。
ただし「クッションを敷けば全部よくなる」わけではありません。素材によって効く症状が違いますし、そもそも椅子の高さが合っていないだけのケースもあります。ここでは実在する製品の仕様と、メーカーが説明している素材の性質をもとに整理します。価格は変動するため断定しません。
メリット・デメリット
メリット
- 椅子を買い替えずに、座面の当たりだけを改善できる。予算の桁が1つ違う
- 体圧分散素材は、座骨に集中していた圧力を面に散らす。一点の痛みには直接効く
- 持ち運べる。自宅・オフィス・車と、座る場所が変わっても同じ座り心地を持っていける
- カバーを外して洗える製品が多く、夏場の衛生面で扱いやすい
デメリット
- 座面が高くなる。厚みのぶん、机との高さ関係が変わる。肘の角度が合わなくなり、肩こりに振り替わることがある
- 柔らかすぎるクッションは骨盤が沈んで後傾し、かえって腰に来ることがある。「柔らかい=腰に良い」ではない
- ゲル素材は総じて重い。持ち歩き前提なら重量を確認したほうがよい
- 椅子の座面が既に劣化してへたっている場合、クッションは対症療法にとどまる
- 痛みの原因が座り方や机の高さにある場合、クッションでは解決しない
おすすめ製品の比較
| 製品名 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| エクスジェル ザ・アウルスタンダード(OWT10) | 体圧流動分散素材・横ズレも分散 | 前傾姿勢の作業でお尻が痛む人 |
| エクスジェル ザ・アウルハイエスト(OWT11) | アウルシリーズの上位・日本製 | 座る時間がいちばん長い人 |
| テンピュール シートクッション | 低反発ウレタン・体温と体圧で形が変わる | ゲルの重さや硬さが合わない人 |
1. エクスジェル ザ・アウルスタンダード OWT10
エクスジェル(EXGEL)は加地株式会社のブランドで、中材に「体圧流動分散素材」を使っています。これはゴムの形状回復性とジェルの流動性を併せ持つ柔軟合成ゴムで、医療現場でも使われている素材です。
この素材の要点は、縦方向の圧力だけでなく横方向のズレの力も分散することにあります。デスクワークは前傾姿勢が長く、お尻は前方向にずれ続けます。単に柔らかいだけのクッションだと、この横のズレは受け止められません。ズレまで分散するという説明は、デスクワーク特有の痛みに対して理屈が通っています。
メーカーは「衝撃・圧力・ズレ」の3つに対処する設計だと説明しています。座り直したときにお尻に追随するため、ツッパリ感が少ないのも特徴とされます。
ザ・アウルスタンダードはシリーズの標準モデルにあたり、まず試す1枚として選びやすい位置づけです。
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2. エクスジェル ザ・アウルハイエスト OWT11
同じアウルシリーズの上位モデルで、日本製。素材の考え方はスタンダードと同じ体圧流動分散素材ですが、シリーズ内では最上位に位置づけられています。
選ぶ基準ははっきりしていて、1日に座っている時間の長さです。1日3〜4時間ならスタンダードで足り、1日8時間以上を椅子の上で過ごすならハイエストを検討する価値があります。座面クッションは毎日何時間も体重を預ける道具なので、使用時間が長いほど素材の差が積み上がります。
エクスジェルは腰痛対策・テレワーク用途として販売されていますが、正確には「座骨まわりの圧力を散らす」製品です。腰椎そのものを支える機能は別の話なので、腰を支えたいならランバーサポートとの併用を考えたほうがよいです。
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3. テンピュール シートクッション
テンピュールは低反発ウレタンのブランドで、ゲルとは素材の系統が違います。体温と体圧を受けてゆっくり形が変わり、体の形に沿って支えるのが特徴です。
ゲルとの使い分けはこう考えると分かりやすいです。ゲルは「圧力を横に流して逃がす」、低反発は「体の形に合わせて接触面積を増やす」。一点に刺すような痛みが出ているならゲル、全体的に硬くて疲れるなら低反発、というのが大まかな目安になります。
低反発の弱点は温度と通気性です。夏場は蒸れやすく、また低温では硬くなる性質があります。エアコンの効いた室内で使うぶんには問題になりにくいですが、通気性を最優先するならハニカム構造(六角形の穴)を持つゲルタイプのほうが有利です。
選び方のポイント
買う前に椅子の高さを確認する。 足の裏が床に着いていない、あるいは膝が股関節より高い位置にある場合、痛みの原因は座面ではなく高さです。クッションを足すと座面がさらに上がるので、状況が悪化します。まず椅子を下げるか、フットレストを入れてください。
厚みは机との関係で決める。 クッションを敷いたぶん、肘と机の高さ関係がずれます。厚さ5cmのクッションを入れるなら、椅子を5cm下げられるかを先に確かめます。下げられない椅子なら、薄型を選ぶほうが安全です。
素材は症状で選ぶ。 座骨のあたりが一点で痛むならゲル系(体圧流動分散)、全体的に硬くて疲れるなら低反発。両方が混ざっている場合は、まずゲル系から試すほうが外れが少ないです。
カバーが洗えるかを見る。 毎日8時間座る道具なので、夏を越すと確実に汚れます。カバーが取り外して洗えるかどうかは、実用上かなり効きます。
まとめ
前傾姿勢のデスクワークで座骨が痛む人には、横方向のズレまで分散する エクスジェル ザ・アウルスタンダード(OWT10)。1日8時間以上を椅子の上で過ごす人は上位の ザ・アウルハイエスト(OWT11)。ゲルの硬さや重さが合わない人、体の形に沿って支えてほしい人には テンピュール シートクッション が向きます。
いずれの製品も、椅子の高さが合っていない問題は解決しません。クッションを買う前に、足裏が床に着いているかだけは確認してください。価格は変動するため、購入時点の販売ページで確認してください。