椅子を買い替える前に試せる選択肢

在宅ワークで首や肩が張るとき、真っ先に検討されるのが椅子の買い替えです。ただ、いま使っている椅子の座り心地に不満が無く、背もたれの上に頭を預ける場所が無いだけなら、ヘッドレストを後から足すほうが安上がりです。

前提として、ヘッドレストは常時もたれるための部品ではありません。前傾で作業しているあいだは背中も頭も背もたれから離れています。効くのは、考えごとをする時間、長い会議を聞いている時間、休憩の数分です。この「もたれてよい時間」に首を支える場所があるかどうかで、1日の終わりの張りが変わります。

メリット・デメリット

メリット

  • 椅子を替えずに済む: 座面やランバーサポートが体に合っている椅子を手放さずに、首だけ補える

  • 休憩の質が上がる: 頭を預けられると、首の筋肉を数分だけでも完全に休められる

  • 外せる: 合わなければ元に戻せる。椅子の買い替えと違って判断のやり直しが利く

デメリット

  • 取り付けられない椅子がある: 背もたれの形状によっては固定できない(後述)

  • ぐらつくことがある: クランプ式は締め付けが緩むと動きます。定期的な増し締めが要ります

  • 背もたれが低い椅子では効果が薄い: 頭の位置まで届かない椅子に無理やり足すと、首ではなく後頭部を押される形になり、かえって疲れます

買う前に確認する3点

1. 背もたれの上端の形。クランプ式は、背もたれのフレームやメッシュの縁を挟んで固定します。上端が平らなパイプ状、または一定の厚みで直線になっていれば大半は付きます。上端が大きく湾曲している、極端に厚い、樹脂の一体成型で挟む余地が無い、という椅子は付きません。

2. 挟める厚み。製品ごとに対応する厚みの範囲が決まっています。手持ちの椅子の背もたれ上端の厚みを測ってから選んでください。ここを見ずに買うのが最も多い失敗です。

3. 背もたれの高さ。座ったときに、背もたれの上端が肩よりも上に来ることが条件です。肩より低い椅子では、ヘッドレストを足しても頭の位置に届きません。この場合は椅子そのものを見直すほうが確実です。

おすすめの種類の比較

1. クランプ式の後付けヘッドレスト

背もたれの上端をネジで挟んで固定するタイプです。汎用品が多く、対応する厚みの範囲が広い製品を選べば、多くのメッシュチェアやオフィスチェアに付きます。

高さと角度を調整できるものを選んでください。首を支える位置は体格で変わるため、固定式だと合わない可能性が高くなります。取り付け後は、体重をかけて後ろに倒れる動きを何度か試し、ぐらつきが無いかを確認します。金属フレームを挟む場合は、傷防止のシートを挟むと跡が残りません。

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2. メーカー純正の後付けオプション

エルゴヒューマンをはじめ、ヘッドレストの有無で型番が分かれている椅子があります。この場合、同じシリーズ向けの純正パーツが用意されていることがあり、あれば最も確実です。

純正を探すときは、椅子の型番で検索するのが早道です。シリーズ名だけで検索すると、同じ名前の別世代向けパーツが混ざります。世代が違うと取り付け穴が合わないことがあるため、商品ページの適合表を必ず確認してください。

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3. ベルト固定式のネッククッション

背もたれにベルトやゴムバンドで巻き付けるクッションです。工具が要らず、どんな椅子にも一応付きます。価格も低めです。

ただし、支えているのはクッションの弾力だけで、フレームで支持しているわけではありません。頭の重さを本気で預けると沈み込みます。「首の後ろに柔らかいものがある」程度の効果と考えてください。まずこれで試して、物足りなければクランプ式に進む、という順番は無駄が少ない選び方です。

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付けたあとの調整

  • 高さ: 後頭部ではなく、首の後ろから頭の付け根が当たる位置に合わせます。後頭部を押されると顎が引けて、かえって首が疲れます

  • 角度: もたれたときに首とヘッドレストのあいだに隙間ができないところまで倒します

  • リクライニングとの併用: 背もたれを少し倒した状態で使うのが本来の形です。直立のまま使うと、頭が前に押される感覚になります

2週間ほど使っても首の張りが変わらない場合は、原因がヘッドレストではなくモニターの高さである可能性があります。画面の上端が目線と同じか少し下に来ているかを、あわせて確認してください。

まとめ

  • 背もたれの上端の形・厚み・高さを測ってから買う。これで失敗の大半は防げる

  • 調整幅のあるクランプ式が基本。椅子の型番で純正があるならそちらが確実

  • ベルト式は手軽だが支持力は弱い。試す用途に向く

首の張りは椅子だけでなくモニターの高さとも関係します。価格や在庫は変動しますので、購入前にAmazonの商品ページで最新の情報をご確認ください。