ワイヤレスが当たり前になった今、あえて有線マウスを選ぶ意味はどこにあるのか。結論から書くと「電池と接続の面倒を一切考えなくてよい」という一点です。それ以外はワイヤレスのほうが有利なので、この一点をどれだけ重く見るかで決まります。
有線マウスのメリット
電池切れが起きない
ワイヤレスマウスで一番困るのは、会議中や作業の途中で電池が切れることです。有線マウスはUSBバスパワーで動くので、この事故が構造的に起こりません。エレコムの製品ページにも「電池交換が不要で、パソコンのUSBポートにケーブルを差すだけですぐに使える」と明記されています。
再ペアリングと相性問題がない
Bluetoothマウスは、スリープ復帰時に反応しない、複数台で使い回すときに切り替えに手間取る、といった問題が起きることがあります。有線はUSBポートに挿した瞬間から使えます。レシーバーを紛失する心配もありません。
無線の混雑に影響されない
2.4GHz帯は無線LAN・Bluetoothイヤホン・ワイヤレスキーボードなどが同居しています。同僚と同じ部屋で複数のワイヤレス機器が動く環境では、ポインタが飛ぶことがあります。有線にはこの問題がありません。
有線マウスのデメリット
正直に書いておきます。以下は改善のしようがない構造的な欠点です。
* ケーブルの取り回しが必要: デスク上に約1.5mのケーブルが常時出ます。ケーブルトレーやクリップでの処理が前提になります。
* 持ち運びに向かない: ノートPCと一緒にカバンへ入れると、ケーブルが絡みます。モバイル用途ならワイヤレスのほうが素直です。
* USBポートを1つ占有する: ポートの少ないノートPCではハブが必要になります。
* 可動範囲がケーブル長で決まる: デスクの奥にPC本体を置いている場合、1.5mでは届かないことがあります。
実在製品で比べる(メーカー公式仕様で確認)
以下の数値は、エレコム公式サイトの製品ページに記載された仕様です。価格は変動するため、購入時にAmazonの商品ページで確認してください。
エレコム 静音EX-G 有線BlueLEDマウス Lサイズ(M-XGL10UBSBK)
5ボタン(ホイールボタン含む)、分解能2000カウント、BlueLEDセンサー、ケーブル長約1.5m、質量約107g(ケーブル含む)、外形寸法は幅82.0×奥行119.9×高さ42.0mmです。左右ボタンとホイールボタンに加えて「進む」「戻る」の5ボタンすべてに静音スイッチを採用しています。Chromebook 対応認定(Works With Chromebook)を取得しています。標準価格は税込3,872円、保証期間は6カ月間です。
エレコムの製品ページには「この製品には後継・類似モデルがあります」として下記のM-XGL30UBSKBKが案内されています。買う前に世代を確認したほうがよい製品です。
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エレコム 静音 有線マウス "EX-G" 5ボタン Lサイズ(M-XGL30UBSKABK)
上位にあたるモデルです。習志野台整形外科内科の宮川一郎院長の協力のもと、手首を動かす腕橈骨筋と指を動かす総指伸筋に着目して形状を設計した、と説明されています。左右ボタンにはパナソニックが開発した静音スイッチを採用しています。センサー分解能2000DPI、ケーブル長約1.5m、重量約115g(ケーブル含む)、外形寸法は幅約79×奥行約120×高さ約58mmです。抗菌加工(抗菌範囲はマウス筐体とホイール部分・JISの抗菌性試験に準拠)が施されています。標準価格は税込5,346円、保証期間は2年間です。
中指の先端から手のひらの下までが180〜195mmの人に合うLサイズだと案内されています。手の大きさが合わないと、この設計の意味がなくなります。
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2機種の違いをどう読むか
同じ「静音EX-G」でも、性格がかなり違います。
* 高さが違う: 42.0mm と 約58mm です。手をかぶせて握る人は前者、手を乗せるだけにしたい人は後者が合います。この16mmの差は実際に持つと大きく違います。
* 保証期間が違う: 6カ月と2年です。毎日使う入力機器で、この差は無視できません。
* 抗菌加工の有無: 上位モデルのみです。共用デスクで使うなら意味があります。
* 価格が約1,500円違う: 標準価格ベースで税込3,872円と5,346円です。
分解能はどちらも2000で同じです。センサー性能で選ぶ製品ではありません。
有線マウスをやめたほうがいい人
以下に当てはまるなら、素直にワイヤレスを選んだほうが満足度が高いはずです。
* カフェやコワーキングスペースにノートPCを持ち出す
* デスクの見た目を最優先にしたい
* PC本体がデスクから1.5m以上離れた場所にある
* USBポートに余裕がない(ハブを増やしたくない)
まとめ
有線マウスの価値は「考えなくてよくなること」です。電池残量、ペアリング、レシーバーの紛失、無線の混雑。これらを全部まとめて消せます。代わりにケーブルが1本増えます。デスクに据え置きで、毎日同じ場所で長時間作業する人にとっては、この交換条件は悪くありません。持ち歩く人には向きません。
購入前には、Amazonの商品ページでサイズ(LサイズかMサイズか)と型番の世代を必ず確認してください。EX-Gシリーズは型番が似ているため、意図しないモデルを買いやすい製品です。