モニターライトは、画面の上に載せて手元だけを照らす細長いライトです。デスクライトと違って画面に光が映り込まないのが利点で、在宅ワークで紙とPCを行き来する人に効きます。BenQ の ScreenBar Pro はそのシリーズの上位機で、2024年5月13日に発売されました。実勢価格は 19,900円前後(税込) です。

結論から書くと、この価格はモニターライトとしては高い部類です。同社にはより安いモデルがあり、明るさと色温度だけを求めるならそちらで足ります。Pro を選ぶ理由になるのは自動点灯と照射範囲の広さで、この2つに価値を感じるかがすべてです。

ScreenBar Pro で何ができるのか

超音波センサーによる自動点灯・自動消灯

Pro の中心機能です。超音波センサーが 60±10cm の範囲の動きを検知し、席に着くと自動で点灯します。逆に5分間検知が無いと自動で消灯します。

地味に見えますが、モニターライトは「点けっぱなしにして電気代が気になる」「消し忘れる」のどちらかになりやすい機器です。席を立つたびに手で消す運用は続かないので、自動化されるのは実利があります。

中心1000ルクス超・500ルクスの照射範囲は85×50cm

公表値では中心照度が1000ルクス超、500ルクスを確保できる範囲が85×50cmです。

数字の意味を補足すると、JIS の事務所照明の推奨は机上面で750ルクス前後です。中心1000ルクス超はこれを上回り、周辺でも500ルクスを保つ範囲が85cm幅あるということになります。幅120cmのデスクなら、中央の作業域はほぼカバーできるという読み方になります。

色温度2700K〜6500K・8段階、Rf>96

色温度は 2700K(電球色)から6500K(昼光色)まで8段階で調整できます。演色性は Rf > 96 です。

Rf は光の下で色がどれだけ正確に見えるかの指標で、96は高い部類です。紙の資料と画面の色を見比べる作業や、写真の色を確認する作業では効きます。逆に、テキストを読み書きするだけなら、ここに投資する意味は薄いです。

取り付けはクランプ式・湾曲モニター対応

対応するモニターの厚みは 0.43〜6.5cm、湾曲モニターは 1000R〜1800R まで対応します。追加のアクセサリー無しで取り付けられるクランプ構造です。

湾曲モニターに対応していないモニターライトは珍しくないので、ウルトラワイドの湾曲モニターを使っているなら、この対応範囲は確認する価値があります。

電源はUSB Type-C

5V / 最大1.7A の USB Type-C 給電です。付属アダプター(5V / 1.7A / 最大8.5W)も使えます。

購入前に知っておきたいデメリット

19,900円はモニターライトとしては高い

いちばん大きい点です。実勢価格は 19,900円前後(税込) で、これは同社の下位モデルの2倍近くにあたります。数千円台のノーブランド品と比べれば5倍以上です。

明るさと色温度の調整だけが目的なら、この価格を出す必要はありません。Pro の価格を正当化するのは、自動点灯・照射範囲85×50cm・Rf>96 の3点です。このうち自動点灯以外は、下位モデルでもある程度満たせます。

モニターのUSBポートから給電すると不具合が出ることがある

メーカー自身が注意している点です。モニター側のUSB給電が不足すると、最大輝度が出ない、またはちらつくとされています。

モニターライトはモニター上部に載せるので、モニターのUSBポートから給電したくなります。しかしモニターのUSBポートは供給能力が機種によってまちまちで、5V/1.7A を安定して出せるとは限りません。確実を取るなら、付属アダプターかPC本体のUSBポートから給電してください。

また、USB Type-C 以外の変換アダプターを介した給電は推奨されないとされています。故障の原因になるという注意書きがあるので、手持ちの変換ケーブルで無理に繋がないでください。

超音波センサーは万能ではない

自動点灯は 60±10cm の範囲の動きを検知する仕組みです。裏を返すと、その範囲でじっと動かずにいると消灯しうるということです。5分間検知が無ければ消えるので、モニターを見て考え込む時間が長い作業では、意図せず消える場面が起こりえます。

センサーの挙動が合わないと感じたら手動モードに切り替えることになりますが、そうすると Pro を選んだ最大の理由が無くなります。自動点灯に価値を感じるかどうかは、自分の作業の仕方に依存するという点を理解しておいてください。

モニターの厚みと形状の制約

対応する厚みは 0.43〜6.5cm です。範囲は広いのですが、背面が大きく傾斜しているモニターや、上部にWebカメラが常設されているモニターでは干渉することがあります。取り付け可否は寸法だけでは判断しきれないので、モニター上部の形状を実物で確認してください。

ノートPC単体では使いにくい

モニター上部に載せる前提の製品です。ノートPCの画面上部に載せる用途は想定されていません(画面が薄すぎ、また重量で開閉に支障が出ます)。外部モニターを使っていない人には、そもそも向きません。

買うかどうかの判断基準

  • 買う価値がある人: 外部モニターを使っていて、机の上を照らす照明が無い人。席の立ち座りが多く、消し忘れが起きる人。紙と画面で色を見比べる作業がある人。湾曲モニターを使っている人。

  • 買わなくてよい人: 明るさが確保できていれば十分な人(下位モデルで足ります)。ノートPC単体で作業する人。手動でスイッチを押すことが苦にならない人。

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出典・確認日

  • BenQ 公式製品ページ(照度・色温度・Rf・対応厚み・湾曲対応・給電仕様・給電不足時の注意): https://www.benq.com/ja-jp/lighting/monitor-light/screenbar-pro.html

  • BenQ ニュースリリース(2024年5月13日発売・照射範囲・自動点灯): https://www.benq.com/ja-jp/news/products/20240513-568-screenbar-pro.html

  • 電撃オンライン(発売の報道・シリーズ内の位置づけ): https://dengekionline.com/article/202405/4964

確認日: 2026-09-01。価格・在庫・実売は変動します。購入前にAmazonおよびメーカー公式で最新の条件を確認してください。