2画面にすると、モニターライトが急に足りなくなる

モニターライトは、画面の上にのせてデスク面だけを照らす照明です。天井照明と違って画面に光が映り込まない、というのが存在理由になっています。

ところがディスプレイを2枚並べると、この前提が崩れます。理由は2つあります。

1つは照らす幅です。ライトは1枚のモニターの上に載る前提で作られているので、照射範囲もその幅に合わせてあります。横に2枚並べた机は単純にその倍近い幅があり、片方の画面の手元が暗いままになります。

もう1つは中央の反射です。2枚のモニターは内側に向けてハの字に置くことが多く、その中央部分に光が集まりやすい。1枚用のライトを片方に載せると、隣の画面に光が当たって反射します。モニターライトを使う理由がそこで消えてしまいます。

ベンキュージャパンが2026年8月25日に発表した「ScreenBar Max」は、この2点に絞って設計された製品です。発売は8月26日で、直販のBenQストア価格は4万9500円。同社としては初めてデュアルディスプレイ環境に特化したモデルになります。

メリット・デメリット

メリット

  • 1台で約135×58cmを照らす。2画面を横に並べた机の幅をカバーできる

  • 独自の「ASYM-TriZone Light」光学設計で、2画面の中央に出やすい反射を抑える

  • 24GHzミリ波レーダーセンサーで着席を検知し、自動で点灯する。3分間動きがないと自動で消える

  • 環境光センサーで平均700ルクスに自動調光する。手動で明るさを触らなくてよい

  • 36度の遮光角度が付いており、光源が直接目に入らない

  • 背面方向のライトを内蔵し、壁側の暗さも和らげられる

デメリット

  • 価格が高い。 直販で4万9500円と、1画面用のモニターライトとは価格帯が違います

  • 設置条件がある。 対応するのは最大32型までの平面/湾曲ディスプレイです。それより大きい画面や、固定部の厚さが6cmを超えるモニターでは、別売のベースが必要になります

  • そのベースは片手で持てないほど重いと報じられており、置き場所を含めて事前に確認が要ります

  • 1画面しか使っていないなら、この幅と価格は完全に過剰です

製品の比較

1. BenQ ScreenBar Max

2画面向けの本体です。ASYM-TriZone Lightにより、1台で約135×58cmという照射範囲を確保しています。2画面の中央に発生しやすい反射を避けながら、デスク全体を切れ目なく照らす、という設計です。

センサーが2種類入っています。ミリ波レーダーはデスク面から71cmの高さに配置され、モニター前方60±10cmの範囲の動きを検知します。座れば点き、3分動かなければ消えます。環境光センサーのほうは、部屋の明るさに応じて平均700ルクスを保つよう自動調光します。

設置は、最大32型までの平面/湾曲ディスプレイに対応し、3段階の高さ調整と前後10cmの可動域があります。2枚のモニターの高さや角度が揃っていない机でも、位置を追い込めるようにしてあります。ライト部分は前後にスライドします。

固定部の厚さが6cmを超える場合は別売のベースを使います。買う前に、自分のモニターのベゼル上部の厚みを測っておくとよいです。

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2. BenQ ScreenBar Halo

1画面向けの上位モデルです。ScreenBarシリーズは2017年の初代から続いており、日本市場での累計販売台数は21万台を突破しているとされます。Haloはその中でも背面光を持つモデルで、モニター裏の壁を照らして画面との明暗差を減らします。

1画面で使うなら、ScreenBar Maxではなくこちらが本来の選択肢です。 Maxの照射幅は2画面のためのもので、1枚のモニターに対しては机の外まで光が伸びるだけになります。

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3. BenQ iScreenBar

同じ8月25日に発表された、iMac向けに専用設計されたモデルです。直販のBenQストア価格は2万6910円で、発売日はScreenBar Maxと同じ8月26日です。

iMacは画面の縁が薄く、汎用のモニターライトを載せると据わりが悪くなりがちです。専用設計というのはそこへの対応でしょう。iMac以外で使う想定の製品ではないので、Windows機やノートPC+外部モニターの構成なら候補から外れます。

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まとめ

選び方は使っている画面の枚数でほぼ決まります。

  • モニター2枚を横に並べている → ScreenBar Max。1画面用を2台買うより配線も置き場所もすっきりしますが、その前に32型以下であることと、ベゼル上部が6cm以下であることを確認してください

  • モニター1枚 → ScreenBar Halo など1画面向け。Maxの照射幅は活きません

  • iMac → iScreenBar

自動点灯・自動調光は、あると戻れなくなる種類の機能です。ただしそれは1画面用のモデルにも載っているものがあるので、Maxを選ぶ理由はあくまで「幅」と「中央の反射」 だと考えたほうが判断を誤りません。

価格は変動します。ここに書いたのは発表時点の直販価格で、実売は販売店や時期によって変わるため、購入前に商品ページで確認してください。