モニター保護フィルムおすすめとは?
在宅ワークの机は、たいてい窓か照明の下にある。そのため画面に自分の顔や蛍光灯が映り込む。映り込みがあると、目は「画面の文字」と「映り込んだ像」の両方にピントを合わせようとして、無意識に負担がかかる。夕方になると目が重い、という症状の一因はここにある。
モニター用の保護フィルムは、この映り込みを減らすための手段である。多くの製品はブルーライトカットや傷防止も兼ねているが、在宅ワークで実際に効きやすいのは反射防止のほうである。ブルーライトカットの効果については見解が分かれており、メーカーの公表するカット率も製品によって幅がある。この記事では、そのあたりを含めて実在する3製品を比べる。
メリット・デメリット
メリット
- 反射防止(アンチグレア)タイプは、窓や照明の映り込みを目に見えて減らせる。モニターの位置を変えられない机ほど効果が分かりやすい
- モニターの表面を物理的に保護する。子どもやペットがいる家では、指紋や引っかき傷への備えになる
- シリコン吸着タイプは粘着剤を使わないため、貼り直しができる。位置がずれても剥がしてやり直せる
- ブルーライトカットと紫外線カットを同時に備えた製品がある
デメリット
- 反射防止タイプは表面に細かい凹凸があるため、光沢タイプよりわずかに解像感が落ちる。 写真や動画の色を厳密に見る作業には向かない
- サイズを間違えると使えない。「24インチ」という数字だけで選ぶと、縦横比(16:9か16:10か)が違って端が余る、あるいは足りないという事故が起きる
- 貼り付け時に気泡やホコリが入りやすい。大画面ほど難易度が上がる
- ブルーライトカット率は製品ごとに違い、カット率が高いほど画面がわずかに黄色くなる傾向がある。色を扱う仕事には影響が出うる
- フィルムを貼るとモニターの保証条件に影響する場合がある。購入前にモニター側の規約を確認しておきたい
おすすめ製品の比較
選ぶ順序は、(1) 自分のモニターの正確なインチ数と縦横比を確認する、(2) 反射防止か光沢かを決める、(3) ブルーライトカットの要否を決める、である。サイズの確認を後回しにすると、他をどれだけ検討しても無駄になる。
1. エレコム EF-FL24WBL
24Wインチ(16:9)対応のブルーライトカット液晶保護フィルムで、反射防止タイプである。対応する画面の寸法は 532mm × 297mm とされている。
メーカーの公表値は次のとおりである。ブルーライトカット率42%、紫外線カット率99%(MAX99.6%)、可視光線透過率86.9%(MAX92%)、反射率1.3%(MAX0.9%)、フィルター厚み0.145mm。取付方法はシリコン吸着である。
この製品の要点はシリコン吸着にある。 粘着テープではないので、貼り直しができる。フィルム貼りに慣れていない人にとって、この差は大きい。気泡が入っても、一度剥がして貼り直せばよい。
一方で、ブルーライトカット率42%という数値は、可視光線透過率86.9%と併せて読む必要がある。光を減らす以上、画面はわずかに暗くなり、色味も変わる。 文字を読む作業が中心なら問題になりにくいが、写真の色を判断する作業には向かない。
サイズは「24Wインチ(16:9)」である。同じ24インチでも16:10のモニターには合わない。 買う前に、モニターの表示領域の実寸を測っておくのが確実である。
2. サンワサプライ LCD-BCG238W
23.8型ワイド対応の、ブルーライトカット液晶保護指紋防止光沢フィルムである。前述のEF-FL24WBLとの最大の違いは表面処理で、こちらは光沢(グレア)タイプである。
光沢タイプは表面が平滑なので、映像の解像感と色の鮮やかさが保たれる。写真や動画を扱う作業では、反射防止タイプよりこちらが向く。指紋防止の処理も入っている。
ただし映り込みは減らない。 むしろ光沢面はそのまま鏡として働くので、窓や照明が正面にある机では、貼る前より状況が良くなることはない。この記事の冒頭で挙げた「映り込みで目が疲れる」という悩みの解決策としては、光沢タイプは選択肢にならない。
したがってこの製品が向くのは、「映り込みは問題になっていないが、ブルーライトカットと傷・指紋の防止はしたい」という場合である。窓を背にして座っている、あるいは間接照明で作業している環境がこれにあたる。
23.8型ワイドという対応サイズにも注意がいる。24インチと23.8インチは別物である。 表示領域の実寸で確認してほしい。
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3. サンワサプライ LCD-ABVNG238W
23.8インチワイド(16:9)対応の、抗菌・抗ウイルス反射防止フィルムである。反射防止に加えて、抗菌・抗ウイルスの機能を持たせている点が他の2製品と違う。
在宅ワークの1人机では抗菌の必要性は高くないが、家族で共用しているPC、あるいは来客や子どもが画面を触る環境では意味を持つ。画面は意外と触られる場所で、指差しや操作で直接触れる機会が多い。
表面処理は反射防止なので、映り込み対策としてはEF-FL24WBLと同じ方向の製品である。ブルーライトカットについては、この製品は抗菌・抗ウイルスと反射防止を主な機能として位置づけている。「反射防止」と「ブルーライトカット」と「抗菌」は別々の機能であり、すべてを1枚で満たす製品ばかりではないという点は、選ぶ前に理解しておきたい。
対応サイズは23.8インチワイド(16:9)である。
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まとめ
3製品を機能で並べると、次のようになる。
| 製品 | 対応サイズ | 表面 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| エレコム EF-FL24WBL | 24Wインチ(16:9) | 反射防止 | ブルーライトカット42%・シリコン吸着で貼り直し可 |
| サンワサプライ LCD-BCG238W | 23.8型ワイド | 光沢 | ブルーライトカット・指紋防止 |
| サンワサプライ LCD-ABVNG238W | 23.8インチワイド(16:9) | 反射防止 | 抗菌・抗ウイルス |
選び方をひとことで言うと、「映り込みが悩みなら反射防止、画質が優先なら光沢」である。 ブルーライトカットは副次的な要素として扱ったほうが、選択を間違えにくい。
そして、このジャンルで最も多い失敗はサイズの取り違えである。インチ数は画面の対角線の長さなので、同じインチでも縦横比が違えば寸法は変わる。24インチと23.8インチも別サイズとして扱われる。買う前に、モニターの表示領域の横幅と縦幅を定規で測り、製品ページに書かれた寸法(EF-FL24WBLなら532mm × 297mm)と突き合わせてほしい。この一手間で、返品のやりとりが丸ごと不要になる。
貼り付け作業は、風呂上がりの浴室など空気中のホコリが少ない場所で行うと成功しやすい。シリコン吸着タイプなら失敗しても貼り直せるが、粘着タイプは一発勝負になることがある。
価格と在庫は変動する。ここに記載した数値はメーカーの公表値だが、購入時点の価格・在庫・対応サイズはAmazonの商品ページとメーカーの製品ページで確認してほしい。