DisplayPort切替器とは?
会社支給のノートPCと私物のデスクトップ、2台を1枚のモニターにつなぎたい。
このときモニター側の入力切り替えボタンを毎回押すのが面倒で、切替器を探す人は多いと思います。
DisplayPort切替器は、複数のDisplayPort入力を1つの出力にまとめる箱です。
本体のボタンかリモコンで入力を選びます。ここで確認すべき条件は、実のところ4つしかありません。
1. DisplayPortの規格(帯域が足りるか)
DisplayPortは版によって通せるデータ量が違います。
4K/144Hz や 8K を通したいなら DP 1.4 対応が必要です。切替器の箱に「4K@60Hz」までしか書かれていない製品を買うと、モニターは対応していても切替器がボトルネックになり、リフレッシュレートが落ちます。
ここで注意したいのは、下位互換があるので「映る」ことは映るという点です。映らなければすぐ気づけますが、60Hzに落ちているだけだと気づきにくい。導入後は必ず、OSの表示設定でリフレッシュレートを確認してください。
2. EDIDを保持するか
EDIDは、モニターが「自分はこの解像度とリフレッシュレートに対応している」とPCに伝える情報です。
切替器を挟むと、選択されていない側のPCからはモニターが見えなくなります。すると 選択されていないPCがディスプレイを見失い、ウィンドウの配置が左上に寄るという現象が起きます。
これを防ぐのがEDIDエミュレーション(保持)機能です。切替器が「モニターの代わりに」EDIDを返し続けるので、切り替えてもウィンドウ配置が崩れません。デスクトップとノートを行き来する使い方では、ここが実用上いちばん効きます。
3. KVM機能が要るか
キーボードとマウスも一緒に切り替えたいなら、映像だけの切替器では足りません。USBポートを持つKVM切替器を選びます。
逆に、キーボード・マウスがそれぞれのPCに別途つながっているなら、映像だけの切替器のほうが安く済みます。
4. 給電が要るか
高解像度・高リフレッシュレートを通す製品は、USBからの補助給電を必要とすることがあります。付属のUSBケーブルを挿さないと不安定になる製品があるので、机の上にUSBポートの空きがあるかを先に確認しておくと安全です。
メリット・デメリット
メリット
- モニターの入力切り替えボタンを毎回押さずに済む
- EDID保持のある製品なら、切り替えてもウィンドウ配置が崩れにくい
- KVMタイプなら、キーボード・マウスも同時に切り替わる
- モニターを1枚に減らせるので、机の上が広くなる
デメリット
- 切替器が帯域のボトルネックになり、解像度やリフレッシュレートが落ちることがある
- 相性問題が出ることがある。特にスリープ復帰後に映らない、という症状の報告が多い
- 給電が必要な製品では、USBポートを1つ占有する
- 切替時に一瞬ブラックアウトするため、動画や会議の途中では切り替えにくい
おすすめ製品の比較
注意: 対応解像度・リフレッシュレートは製品ごとに違い、同じ型番でも仕様が改訂されることがあります。購入前にAmazonの商品ページで、DP規格の版(DP1.4かどうか)と対応解像度を必ず確認してください。
1. UGREEN DisplayPort切替器(DP1.4・2入力1出力)
DP1.4対応の2入力1出力タイプです。双方向に使える製品があり、「2台のPCから1枚のモニターへ」だけでなく「1台のPCから2枚のモニターへ」の向きでも使えます。
利点は、規格の版がはっきり書かれていることです。DP1.4と明記されていれば、4Kの高リフレッシュレートを通す前提で選べます。
欠点は、映像専用でキーボード・マウスは切り替わらない点です。KVMが要るなら別のモデルを選ぶ必要があります。
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2. UGREEN DisplayPort KVM切替器(USBポート付き)
同じUGREENでも、USB 3.0ポートを備えたKVMタイプがあります。キーボード・マウスも一緒に切り替わるので、2台のPCを1組の入力機器で使えます。
利点は、切り替えが1操作で済むことです。映像だけの切替器を使うと、結局キーボードとマウスを手で持ち替えることになり、面倒さが残ります。
欠点は価格と、USB機器の相性です。特殊なキーボード(独自ドライバを使うもの)や高いポーリングレートのゲーミングマウスは、KVM経由だと挙動が変わることがあります。
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3. 汎用のDP1.4切替器(2入力1出力・ワンタッチ切替)
ノーブランドに近い汎用品も多く流通しています。DP1.4対応で2入力1出力、本体ボタンで切り替える単機能タイプです。
利点は価格です。映像だけを切り替えられればよく、EDID保持も不要(1台のPCしか同時に起動しない)なら、これで足ります。
欠点は、仕様の記載が曖昧なことがある点と、サポートが期待しにくい点です。スリープ復帰で映らないといった症状が出たときに、原因の切り分けを自分でやることになります。
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まとめ
選ぶ順番は次のとおりです。
1. モニターの解像度とリフレッシュレートを確認し、それを通せる規格(DP1.4か)の製品に絞る
2. 2台のPCを同時に起動したままにするなら、EDID保持のある製品を選ぶ
3. キーボード・マウスも切り替えたいならKVMタイプ、そうでなければ映像専用で安く済ませる
4. 給電用USBポートの空きがあるかを机の上で確認しておく
導入したら、必ずOSの表示設定でリフレッシュレートを確認してください。映っているだけで満足すると、せっかくの高リフレッシュレートを落としたまま使い続けることになります。