在宅ワークのデスクが散らかる原因は、たいていケーブルとノートPCの置き場所です。モニタースタンドとドッキングステーションを別々に買うと、机の上に台が増えて配線がその周りを回ることになります。Anker 675 USB-C ドッキングステーション(12-in-1, Monitor Stand, Wireless)は、その2つを1台にまとめた製品です。Anker 公式ストアの通常価格は 32,990円(税込) です。

先に結論を書くと、この製品はモニター1枚で使う人向けで、デュアルモニター環境には使えません。映像出力は HDMI 1系統だけです。以下、公表されている仕様で判断材料を並べます。

Anker 675 で何ができるのか

モニタースタンドの耐荷重は約10kg

公式の説明では 約10kgの重さまで耐えられる とされています。本体サイズは 約540 × 220 × 90mm、重量は 約1660g です。

27インチクラスの液晶モニターは、スタンドを含めて5〜8kg程度の製品が多いので、この耐荷重は一般的なモニターを載せる用途には足ります。幅540mm というのは、モニターの下に置く台としては標準的な寸法です。ただし奥行き220mm を机の上で確保できるかは、事前に測っておいてください。

ポートは11個+ワイヤレス充電で12-in-1

公式に記載されている構成は次のとおりです。

  • ワイヤレス充電パッド(5W / 7.5W / 10W)× 1

  • USB PD対応 USB-C アップストリームポート(最大100W)× 1

  • USB 3.2 Gen2 USB-C ポート(最大10Gbps、合計45W)× 2

  • USB 3.2 Gen2 USB-A ポート(7.5W × 1、4.5W × 2)

  • HDMI ポート(最大4K 60Hz対応)× 1

  • 3.5mm オーディオジャック × 1

  • イーサネットポート(最大1Gbps)× 1

  • microSD カードスロット × 1

  • SD カードスロット × 1

ノートPCへの給電は最大100W

アップストリームの USB-C は 最大100W の給電に対応します。ケーブル1本でノートPCの充電と、モニター・周辺機器の接続を同時にまかなえる構成です。

100W あれば、多くの13〜14インチのノートPCは付属充電器と同等に充電できます。ただし、高性能なGPUを積んだ機種や16インチクラスでは、付属充電器のほうが出力が大きいことがあります。手持ちのPCの純正充電器のワット数を先に確認してください。

映像出力は最大4K 60Hz

HDMI は 最大4K 60Hz に対応します。4Kモニターを60Hzで動かせるので、事務作業やコーディングの用途では十分です。

天板の上にワイヤレス充電パッド

天板にワイヤレス充電パッド(5W / 7.5W / 10W)があり、スマートフォンを置いて充電できます。モニターの下に置く台なので、手を伸ばしやすい位置になります。

同梱物と保証

同梱されるのは 本体、180W ACアダプタ、電源ケーブル、USB-C 3.2 Gen 2 ケーブル 1.0m、取扱説明書 です。保証は 18ヶ月+Anker会員登録で6ヶ月 とされています。ACアダプタが同梱なので、別途電源を用意する必要はありません。

購入前に知っておきたいデメリット

HDMI 1系統なのでデュアルモニターにできない

いちばん大きい制約です。公式の構成に映像出力は HDMI × 1 しかありません。DisplayPort もありません。

在宅ワークのドッキングステーションを探す動機のかなりの部分は「モニターを増やしたい」ことですが、この製品はその用途を満たしません。2枚目を繋ぐには、USB-C ポートに DisplayLink 対応のアダプタを足すなど別の手段が必要になり、その場合は追加費用と、ドライバをインストールする手間がかかります。モニター2枚が前提なら、映像出力を2系統以上持つドックを選ぶべきです。

32,990円はドック単体としては高価

通常価格は 32,990円(税込) です。映像出力1系統のUSB-Cドックだけなら、1万円前後の製品も存在します。

差額が何に対する支払いかというと、モニタースタンドとしての筐体、180W ACアダプタ、100W給電、SD/microSDスロット、ワイヤレス充電パッドです。モニタースタンドをすでに持っているなら、この価格差の大部分は無駄になります。逆に、スタンドとドックを両方これから買うなら、合算で比較する価値はあります。なお公式ストアでは割引が行われることがあるため、購入時点の価格を確認してください。

約1660g・幅540mmで机の上を占有する

約540 × 220 × 90mm、約1660g は、机の上に据えるものとしては大きい部類です。奥行き220mm を取られるので、奥行き60cm の机ではモニターの前後の余裕がかなり減ります。

高さも90mm あります。モニターを載せると、その分だけ画面位置が上がります。目線が上がりすぎると首の負担になるので、いま使っている椅子と机の高さで画面の中心がどこに来るかを計算してから買ってください。高さを調整する機構は持ちません。

USB-A の給電が弱い

USB-A は 7.5W × 1、4.5W × 2 です。スマートフォンの急速充電をこのポートで行うことはできません。マウスやキーボードのレシーバー、USBメモリといった低消費電力の機器を繋ぐ前提の構成です。

USB-C の45Wは2ポート合計

USB-C ポートは2つありますが、最大10Gbps、合計45W という表記です。つまり2つ同時に使うと、1ポートあたりの給電は分け合う形になります。タブレットとスマートフォンを同時に急速充電するような使い方は想定しないほうがよいです。

ノートPC側にUSB-C(映像出力対応)が必要

ケーブル1本で繋ぐ構成なので、ノートPC側の USB-C ポートが映像出力(DisplayPort Alternate Mode)と PD 給電に対応している必要があります。USB-C の形をしていても、充電とデータ転送しかできないポートがあります。買う前に、手持ちのPCの仕様表でそのポートが何に対応しているかを確認してください。

買うかどうかの判断基準

  • 買う価値がある人: モニターは1枚。モニタースタンドとドックをこれから両方買う。ノートPCをケーブル1本で接続したい。有線LANとSDカードリーダーを使う。スマートフォンをワイヤレス充電したい。

  • 買わなくてよい人: モニターを2枚以上使いたい人(HDMI1系統)。すでにモニタースタンドやモニターアームを持っている人。机の奥行きに余裕がない人。画面の高さを細かく調整したい人。

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出典・確認日

  • Anker Japan 公式製品ページ(通常価格32,990円・ポート構成・耐荷重約10kg・サイズ約540×220×90mm・重量約1660g・最大4K 60Hz・同梱物・保証18ヶ月+6ヶ月): https://www.ankerjapan.com/products/a8377

  • 価格.com 製品情報: https://kakaku.com/item/K0001557882/

確認日: 2026-09-02。価格・在庫・実売は変動します。購入前にAmazonおよびメーカー公式で最新の条件を確認してください。